ヴァイブレータ

劇場公開日:

解説

アルコール依存症の女性レポライターと長距離トラック運転手が織りなす、行きずりの愛の物語。監督は「刑事まつり/刑事VS刑事」の廣木隆一。赤坂真理の同名小説を基に、「KT」の荒井晴彦が脚色。撮影監督に「1980」の鈴木一博があたっている。主演は、「赤目四十八瀧心中未遂」の寺島しのぶと同じく「赤目四十八瀧心中未遂」の大森南朋。第77回本誌日本映画ベスト・テン第3位、日本映画主演女優賞(寺島しのぶ)受賞、日本映画新人女優賞(寺島しのぶ)受賞、日本映画助演男優賞(大森南朋)受賞、日本映画脚本賞受賞、第60回ヴェネチア国際映画祭出品、第46回ブルーリボン賞主演女優賞(寺島しのぶ)受賞、第25回ヨコハマ映画祭2003年日本映画ベストテン第1位、作品賞受賞、監督賞受賞、脚本賞受賞、主演女優賞(寺島しのぶ)受賞、助演男優賞(大森南朋)受賞、第16回東京国際映画祭コンペティション部門出品、優秀女優賞(寺島しのぶ)受賞、日本映画ペンクラブ賞会員選出ベスト5日本映画第5位、芸術文化振興基金協賛作品。HDからのキネコ。

2003年製作/95分/R15+/日本
配給:ステューディオ スリー=シネカノン
劇場公開日:2003年12月6日

ストーリー

自分の頭の中に氾濫する声に悩まされ、不眠や過食、食べ吐きを繰り返すアルコール依存症の31歳のルポライター・早川玲。ある雪の夜、コンビニでひとりの若い男に目を留めた彼女は、「彼を食べたい」と言う直感に従い行きずりの関係を結ぶ。男は岡部希寿と言うフリーの長距離トラック運転手。翌朝、そのまま岡部のトラックに揺られ次の仕事先である新潟へと同行した玲は、彼と言葉や肌を重ねながら徐々に心癒されていくのであった。気づくと、頭の中の声も聞こえなくなっていた。だが、旅は終わりに近づこうとしていた。翌日の夜、出会ったコンビニで岡部と別れた玲は、「彼を食べて、彼に食べられた。ただ、それだけのことだった」と思いながらも、自分が”いいもの“になった気がしていた。

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スタッフ・キャスト

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映画レビュー

4.0【”彼を食べて、彼に食べられた。”孤独な男女の長距離トラックロードムービーであり、お互いが心を癒し合う恋愛物語。寺島しのぶ演じる心の揺れに悩まされる女と大森南朋の確かなる演技に引き込まれる作品。】

2023年12月20日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

泣ける

知的

幸せ

ー ご存じのように、廣木隆一監督は、青春映画を多数撮っているが、今作後も瀧内公美さん主演の「彼女の人生は間違いじゃない」など、社会派作品の監督を務めたりする多彩な作品を作り上げる監督である。- ■自分の頭の中で聞こえる「声」に悩まされ、不眠や過食、食べ吐きを繰り返していたアルコール依存症の自称ルポライター・レイ(寺島しのぶ)。  ある雪の夜、コンビニでひとりの若い男(大森南朋)に目を留めた彼女は、「彼を食べたい」という直思いに駆られ、男の4Tトラックに同乗し冬の町へ向かう。 ◆感想<Caution! 内容に触れています。> ・トラックの中で交わす何気ない二人の会話が、何とも言えず良い。男は妻子がおり、ストーカーに付きまとわれて困っているとか、無線で他のトラックドライバーと遣り取りをする。 ー 男を演じた大森南朋さんの、飄々とした自然体の演技が良い。彼はレイが吐きたいと言った時にも、彼女を降ろすことなく窓から吐しゃする彼女の姿には気も留めずにトラックを走らせるのである。- ・レイの揺れる心の想いが縦書きテロップで流れたり、頭の中に流れる”誰かの声”の使い方も上手い。 ■二人が、トラックでラブホテルに入り一緒に入浴するシーンは何故か心に響く。男が愛おし気に女の身体を抱きしめるシーン。彼女の心の声も語っているが、優しい男なのである。  そして、翌日二人が食堂で食事を摂るシーンも良い。男は食事を口にしないレイに”食べなよ。”と声を掛け、”吐いちゃうから。”と言うレイに”トラックの中でなければ良いよ。”と言うシーン。その言葉を聞き、レイは割り箸を取り味噌汁を静に口に含むのである。  そして、男は自分に妻子も居ないし、ストーカーも居ない事をアッサリと認めるのである。 ■そして、男はレイに”トラック運転してみる?”と聞き、丁寧に助手席から彼女に指示するシーン。  それまで見せなかった満面の笑顔を浮かべ”凄い!”と喜ぶレイ。彼女にはそれまで頭の中に流れていた「声」は聞こえてこない。 <今作は、孤独な心を持った男女の長距離トラックロードムービーであり、お互いが心を癒し合う、恋愛物語でもある。  寺島しのぶと、大森南朋の確かなる演技が、この作品の風合を善きものにしている事は間違いないであろう作品でもある。>

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NOBU

5.0大森さんは好きだったのだけれど

Mさん
2023年11月18日
Androidアプリから投稿

この映画を見て、ますます好きになった。 金髪もピアスも刺青も好きでないのに、ますます好きになった。 学生の頃、ヒッチハイクして、大型トラックに乗せてもらったことを思い出した。あの頃、運転手さん、冷えた缶ビールをタオルで包んで、飲みながら運転してたよなあ。 私は憧れて、大型の免許を取ったけど、もうずいぶん運転していない。 ろうそくの炎に照らされる寺島さんが、とてもきれいだった。

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M

1.5退屈。。。

2023年10月6日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

福田村事件の荒井晴彦さんが脚本というのでアマゾンプライムで観た。荒井晴彦さんは【止められるか俺たちを】で藤原季節君が演じてたので覚えてて福田村の脚本描いたというので興味持った。ファンの方体当たりの寺島さんには申し訳無いけど自分にはつまらな過ぎた。2人の演技は上手だし景色は素晴らしい。でもなにが言いたいのか全く理解できない。セックスも観たくない。エロ目的にもならないしストーリー上で高揚してロマン目的で観るラブシーンでもない限り他人のトイレを覗き見したような気分。見たくない。 元来知的な人がヤクザっぽいのに憧れて書いたようなストーリーに感じる。 なにが面白いの?

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okaachan

4.0当時どハマりした大森南朋を思い出して、久々に見直してみた。 ガッツ...

2022年4月24日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

当時どハマりした大森南朋を思い出して、久々に見直してみた。 ガッツリと共感めいた感情を抱きながら観た大切な作品だが、今見ると痛々しくて見ていられなかった。 別世界の人間が急速に核心まで触れ合う感じを、当時の自分がすんなりと受け入れられた事が不思議に感じる。 しかし、言葉の隅々まで意味を感じる繊細で大切な作品である事には変わりはなかった。

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パプリカ

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