イヌ(2002)
劇場公開日:2003年9月20日
解説
本作で劇場長編デビューとなる北田直俊監督が、26歳の時に雑誌で目にした片足の老犬にインスピレーションを受け、製作を決意。制作費1800万、スタッフを極限に減らし完成までに7年の歳月を費やして完成させた執念の一作。人間たちに翻弄された末、交通事故で死んだ一匹のイヌが異端の姿で生まれ変わり、人間に復讐を企てる異色の実験映画。
2002年製作/日本
配給:アップライジング
劇場公開日:2003年9月20日
ストーリー
数々の犯罪を犯し逃亡中の男は、一匹のイヌを助け、一人と一匹の旅が始まる。人間という不可思議な生命体に翻弄され、さすらいの果てに交通事故に巻き込まれて死んだイヌ。彼は悪魔の導きにより、人間を血祭りにあげるために、カカシとして生まれ変わる。イヌは、最後のエネルギーをふりしぼり、ただ歩き続ける運命を選択する。旅の途中、心優しい純朴な青年との出会いにより、少しずつ「生きる苦痛」を克服してゆくイヌ。だが、化け物の姿をしたその異端者は、町から冷たい視線を投げつけられるだけだった。異端は、いつの世にも、抹殺される運命にあったのだ!