ギプス
劇場公開日:2001年2月17日
解説
ギプスをはめた美しい女と、彼女に魅せられた女の危うい関係を描く官能ドラマ。監督は「月光の囁き」の塩田明彦。脚本は堀内玲奈と塩田監督の共同。撮影を「東京ゴミ女」の鈴木一博が担当している。主演は、「センチメンタルシティマラソン」の佐伯日菜子と「EUREKA」の尾野真千子。尚、本作は『ラブシネマ』の第5弾作品として、製作・公開された。DV作品。ビデオプロジェクターによる上映。
2001年製作/82分/日本
配給:シネロケット
劇場公開日:2001年2月17日
ストーリー
松葉杖にギプスといういでたちの女・環の手助けをしたことがきっかけで、彼女の不思議な魅力の虜となってしまった和子。環のギプスが男たちの気を惹くための偽物だと知ってからも、彼女は勝手気ままに振る舞う環を理解したくて、近づきたくて、彼女に奉仕することに喜びを感じるようになっていく。そんなある日、環が男を殺害した。環の後をつけていた和子は、環に気づかれないよう物的証拠を持ち去ると、ひとつのゲームを仕掛ける。それは、環を強請ること。だが、環は脅迫状に書かれた要求額500万の手配を和子に手伝わせたのだ。なす術も無く環の誘惑に落ち、ギプスをはめ男たちを誘う和子。そんな男たちをスタンガンで気絶させ、財布を盗む環。金は面白いように集まった。ところが、目標額を目前に環がゲームを放棄する。裏切られた気持ちの和子は、環を乗せた車を壁に激突させてしまうのだった。1ヶ月後、退院したふたりの立場は逆転したかのように見えた。和子の車椅子を押して歩く環に、行き先を命じる和子。彼女にとって、それはふたりの新しい関係の出発の筈だった。しかし、環は知っていたのだ。和子が殺人の証拠を握っていたことを。その証拠を取り戻していた環は、車椅子の和子を残し、歩き去って行く。