エレキの若大将

劇場公開日:

解説

「馬鹿と鋏」の田波靖男がシナリオを執筆、「恐怖の時間」の岩内克己が監督した“若大将”シリーズ第六作目。撮影は「血と砂」の西垣六郎。

1965年製作/94分/日本
配給:東宝
劇場公開日:1965年12月19日

ストーリー

京南大学対西北大学のアメリカン・フットボール対抗試合は、若大将田沼雄一の奮闘もむなしく、青大将石山の作戦無視のために京南大学が敗れた。やがて卒業期となり、後任の主将に雄一が選ばれた。部員を売収して、なんとか主将の地位を得ようとしていた石山は、部員を相手に大荒れしたが、中にわってはいった雄一のとりなしでおさまり、仲直りのパーティが開かれた。その帰途、石山の運転する車が、ライトバンと衝突し、ライトバンに乗っていた若い女澄子は気絶してしまった。石山は一緒に乗っていた雄一を拝みたおし身代りをたのみ、雄一は事故を示談にして解決した。しかし車の修理代を父親に断られた石山は大弱り。仕方なく雄一の発案でテレビのエレキ合戦に出て賞金を稼ごうということになった。ところが、いざ本番となってエレキのメンバーが一人足りず、近所のソバ屋の出前持ちでエレキ狂の隆を誘って仲間入りをさせた。雄一と隆のギターは冴え、不良バンド赤田の脅迫にもめげず、見事優勝した。ところが、その夜赤田を応援に来ていた令嬢路子や澄子らとともにクラブに行った雄一は、うさ晴らしにきた赤田とふとしたことがら喧嘩し大乱闘となり、警察沙汰になって一カ月の停学処分になってしまった。おまけに赤田は雄一の家業のすきやき屋「田能久」が融資をたのんだ銀行の頭取りの息子で、融資は差しどめになってしまった。怒った雄一の父久太郎は雄一に勘当をいいわたした。一方、隆はエレキ合戦の審査員をしていたプロモーター石原和子に認められ、雄一とともに日光へ演奏旅行へ出かけた。そんな時、澄子は石山をだまして交通事故の真相を聞き、誤解をあやまろうと、日光へ向った。ところが、石山をだましたことをとがめられた澄子は、ふてくされて東京へ帰った。が、そのころ東京では「田能久」が営業不能になり、家族はマンションに引っこしていた。帰ってこれを知った雄一は、隆の協力を得てエレキバンドを再編成して「田能久」再建の資金を稼いだ。この雄一の努力で見事「田能久」は再建された。再建祝賀パーティの夜今は仲直りした石山と雄一の顔は底抜けに明るかった。

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スタッフ・キャスト

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映画レビュー

2.5田能久って○半本店?

2023年6月21日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD
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マサシ

3.0エレキの若大将!上映していたので、懐かしさで観に行きました。

2022年8月29日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

てっきりデジタルリマスター済みかと思ったら(-_-;)
内容はともかく観ていて懐かしかった、有島一郎さん寺内タケシさん等・・・・
加山雄三さんの父上も少し出ていましたね。
あと「大学の若大将」「ハワイの若大将」も上映予定との事で観に行きます。
ただ館内空いているのに、わざわざ人の隣の席をとるな(`へ´)フンッ。ジジイ
当然上映と同時に席を移動しました。

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shousuke

3.5デンデケデケデケ!若大将!

2021年12月30日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

笑える

楽しい

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しゅうへい

3.0大学生は不思議な身分だなあ

2021年10月27日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

小学校低学年の時に、父に連れられて近所の映画館に見に行きました。もうその映画館は無いけど。いい思い出です。2本立てで、シリーズ特有の演出があって、
・若大将は必ず勝負を挑まれ、負ける寸前まで追い詰められる。
・星百合子の、「若大将、がんばって!」のひと言で奮起し、逆転勝利を果たす。
・父親と他愛のないことで喧嘩になる。
それにしても、大学生という身分は、子供の私から見て、大人なのに働きもせず、勉強している様子もない。不思議な身分だな、と思いました。若大将の実家は日本料理屋で、確かすき焼きを定番料理として振る舞っていますが、新メニューを模索している時に、マトンを勧められ、父親は「口に合わん、口に合わん」と言いつつ、全部平らげてしまったエピソードがありました。

この映画では、演奏シーンがありますが、今見たとしたら、きちんと演奏しているかどうかも定かではありません。もちろん、加山雄三さんの音楽的才能は言うまでもなく本物ですが、映画として、編集や、演出が入った時に、彼が本当に演奏している必要があるのかという問題です。当時はそんなことまったく気にならなかったのに。

成人してのち、新人時代の加山さんが、黒澤作品の「用心棒」「赤ひげ」に重要な役で出演しているのを見て、あらためてその先鋭な表情に惹きつけられました。なぜ彼は、あのシリアス路線を続けなかったのでしょうか。

2019.2.18

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うそつきカモメ
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