リトルチャンピオン
劇場公開日:1981年6月13日
解説
たった一人でアメリカへ渡り、多くの苦難を乗りこえ、結婚、出産、そしてボストン・マラソンに優勝した日本人女性を描く。ゴーマン・美智子の半生を綴った自伝『走れ!ミキ』を映画化したもので、脚本はリチャード・マーティニ、監督はグエン・アーナー、撮影は「最強最後のカラテ」の木村公明がそれぞれ担当。
1981年製作/104分/日本
配給:富士映画
劇場公開日:1981年6月13日
ストーリー
ロサンゼルスの港に到着した貨客船から、若い日本女性、通称ミキことミチコ・スワが降り立った。日本の基地で働いていたとき知り合ったエドワードとアンのレーサム夫妻を頼ってきたのだ。一人娘のキャシーのベビー・シッターをやりながら英語を勉強するため学校へ行く予定だ。ところが、キャシーはすぐになついてくれたが、病気がちでヒステリックなアンが、夫とミキの仲を疑い、彼女を追い出してしまった。一人、途方にくれるミキは、安アパートを見つけ職さがしを始めた。そんなとき、ベニス・ビーチをジョギングするマイクと知り会った。マイクの誘いでミキも一緒に走りはじめる。そして、ロスのアスレチック・クラブが主催する一ヵ月間の走行距離を競うマラソンでミキは優勝する。仕事も見つかり、ミキとマイクは結ばれた。結婚式に日本から母を呼んでくれたマイクの心くばりにミキは泣いた。そして、マイクの子を宿して六ヵ月目にボストン・マラソンに出場したミキは、見事、優勝をはたした。子供も出産し、ミキは幸福の絶頂にあった。ところが、出産後のマラソンの成績は振るわず、競技を断念したミキは生彩がなくなった。そんなとき、マイクはニューヨーク・シティ・マラソンの出場をミキにすすめた。自信のないミキに、敗けたってぼくや子供がいると説得するマイク。セントラル・パークのゴールに待っていたマイクは先頭を走ってくるミキを認めた。そして、ミキはマイクの前でゴールを切るのだった。
スタッフ・キャスト
- 監督
- グエン・アーナー
- 脚本
- リチャード・マーティニ
- 原作
- ゴーマン美智子
- 製作総指揮
- 梶原一騎
- 製作
- 川野泰彦
- プロデューサー
- 島田十九八
- 野村芳樹
- ジェイ・W・オーブリー
- 撮影
- 木村公明
- 美術
- ジュリー・トウーリー
- 音楽
- デビッド・キャンベル
- ジュン・サトウ
- 録音
- 瀬川徹夫
- 照明
- ドン・ロビンソン
- 編集
- 中静達治
- 衣裳
- クリスティーナ・テジェダ
- キャスティング・ディレクター
- マイク・フェントン
- テクニカル・アドバイザー
- ゴーマン美智子
- プロダクション・アドバイザー
- リー・シーゲル