RAMPO 奥山監督版

劇場公開日:

解説

自作の小説のヒロインにそっくりの女性に翻弄され、虚構と現実をさまよう作家・江戸川乱歩の姿を描くドラマ。映画生誕百年・乱歩生誕百周年記念・松竹創業百周年記念作品。ふたりの監督のバージョンが話題を呼んだもので、本作はプロデューサー・奥山和由が初監督を手がけた版。新たな出演者を加えて黛りんたろう版の70パーセントを撮り直し、サブリミナル、1/fゆらぎ、フレグランスなど様々な効果をほどこし、特別ゲストが大挙出演したパーティなども話題となった。また冒頭には乱歩の小説「お勢登場」のアニメーションが挿入されている。脚本は奥山と「東京上空いらっしゃいませ」の榎祐平の共同、撮影は「ヌードの夜」の佐々木原保志が担当。

1994年製作/97分/日本
配給:松竹=松竹富士
劇場公開日:1994年6月25日

ストーリー

昭和初期。乱歩は雑誌編集長・横溝正史から見せられた新聞記事によって、発禁処分を受けた未発表の新作「お勢登場」のヒロインとそっくりの境遇の女・静子を知る。彼女に出会い魅了された乱歩は、夫殺しを非難され街を離れるという静子を説得し、「お勢登場」の続編が書き上がるまでそばにいてほしいととどめる。その続編は、乱歩の分身である明智小五郎が、変態侯爵のもとから虚構の静子を救い出す物語であったが、なかなか思うように筆は運ばなかった。その上分身であるはずの明智の「指図は受けません」という言葉が彼を混乱させる。一方、現実の静子は書き置きを残し、乱歩のもとを去っていった。彼女はいつしか彼の小説の中に入り込んでしまっていた。静子を求め、乱歩は小説の迷宮に自ら足を踏み入れる。だが乱歩の小説の中で変態侯爵大河原の妻となっていた静子は、大河原を殺し、明智を長持ちの中に閉じ込めている間に毒を含んで死んでしまった。静子を抱きかかえる乱歩の回りで、界はくだけちり燃え上がっていく…。

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映画レビュー

4.0面白かった。

2023年7月28日
PCから投稿

昔セガサターンのRAMPOというゲームをやったことがあるので映画も見ました。
現実と虚構が入り乱れる内容。とても良かったです。

…欲を言えば黛バージョンも見たいのですが、どうすれば見られるのでしょうか?

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みる

2.0江戸川乱歩と明智小五郎

2021年8月6日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

 オープニングが“長持”の中にいる子供のアニメーション「お勢登場」(監督:名倉靖博)。なぜだか発禁になってしまったと、横溝正史(香川)とともに役人に叱られている。

 羽田美智子は美しいし、ブルーフィルムを見ながら官能に耽るシーンは何ともエロチック。想像の世界がどこまで広がるのか。

 サブリミナル効果が話題になったし、アメリカでも人気が出たということであったが、テレビでの鑑賞は映像美に浸ることもできない。それどころかストーリーが陳腐でしょうがない。出演者がカメオを含めて豪華だという点だけは楽しめるのだが・・・

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共感した! 3件)
kossy

4.0【奥山和由のアクは強いが、3人のメインキャストは非常に魅力的であった作品】

2020年1月2日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

興奮

知的

 <メインキャスト3人>

 ・”乱歩” 竹中直人
 ・”乱歩が追い求めるヒロイン” 羽田美智子
   都市の生み出した美しい幻影 とあるが、今作は彼女の美しさで成立しているのは、間違いない。今でも彼女の妖艶さは忘れ難い。和服も、洋装も美しかった・・。
 ・”明智小五郎” 絵にかいたような美青年 本木雅弘

 他にも横溝正史を”カマキリ先生”香川照之が演じたのを始めとして、豪華なキャスティングである

 <何人、分かるかな? 今作に出演した人々>
 ・秋元康   難易度0
 ・阿部寛   難易度3
 ・大槻ケンヂ 難易度4
 ・山東昭子  難易度3
 ・残間里江子 難易度4
 ・林真理子  難易度0
 ・早見優   難易度0
 ・原田芳雄  難易度1
 ・池田理代子 難易度3
 ・木村一八  難易度4 (彼は今何をしているのだろうか・・)
 ・筑紫哲也  難易度4
 ・深作欣二  難易度3
 ・別所哲也  難易度0
 ・三浦友和  難易度0
 ・若松孝二  難易度2
 ・ルーク篁Ⅲ世 難易度?? (聖飢魔Ⅱの信者であれば、直ぐに分かる・・)

 とにかく、当時の奥山和由コネクションで豪華出演陣である。

 が、重ねて言うが今作は推理映画ではなく、ひたすら奥山ワールド
が展開される作品である・・。

<1994年6月30日 劇場にて鑑賞>

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共感した! 2件)
NOBU

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