黄線地帯
劇場公開日:1960年4月29日
解説
「女体渦巻島」の石井輝男が自らの脚本を監督したもので国際売春組織を描いたアクション・ドラマ。撮影も「女体渦巻島」の鈴木博。
1960年製作/79分/日本
原題または英題:The Sinners to Hell
配給:新東宝
劇場公開日:1960年4月29日
ストーリー
殺し屋衆木は阿川という男に頼まれて神戸税関長を殺した。しかし、その報酬は警察への密告だった。衆木は阿川を殺そうと、東京駅で強引に拾った踊子ルミとアベックを装い、神戸のカスバ街へ乗りこんでいく。ルミは新聞記者の真山と恋仲で、神戸の新日本芸能社の踊子募集に応じるため、真山に連絡の電話をかけているところを衆木につかまったのだ。真山も新日本芸能社が国際売春組織である黄線地帯と関連があるのを知り、ルミの後を追って神戸へ急行した。神戸へ着いたルミは“連れの男は殺人犯です。助けて下さい”と書いた百円札を衆木の目を盗んで靴屋に渡した。が、店員は気づかず、入れちがいに来た弓子というサラリーガールがこの百円札を受取ることになった。ルミは安ホテルに監禁された。真山は靴屋の店員から弓子の件を知らされ、弓子の許へ駈けつけたが彼女は既に誘拐された後だった。弓子は連れ去られる車から例の札を道に捨てた。これが運よく真山の手に入った。弓子は、阿川を頭とする外国人相手の秘密売春団のかくれ家に軟禁された。衆木も阿川の居所をつきとめていた。真山も黒人の女から、秘密クラブの話を聞き出し、“セブンローゼズ”に向った。ホールではルミが踊っていた。衆木は阿川をおどし、阿川に指令を発しているという社会事業家松平の邸を襲った。真山の急報で警官隊が黄線地帯に殺到した--。