吉原炎上

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解説

斉藤真一の『吉原炎上』『明治吉原細見記』を原作に、吉原遊廓の花魁の生き様を描く。脚本は「瀬降り物語」の中島卓夫、監督は「極道の妻たち」の五社英雄、撮影も同作の森田富士郎が担当。また脚色構成として笠原和夫が参加し、「今は幻、吉原のものがたり」の作家近藤富枝が監修。

1987年製作/133分/日本
配給:東映

ストーリー

その昔、東京浅草の一隅に、吉原遊廓と呼ばれる歓楽の別天地があった。そこでは借金に縛られた娘たちが六年の年季が明けるまで、春を売っていた--。久乃がここ吉原の“中梅楼”に遊女として売られてきたのは十八歳の春。明治の末のことである。〈春の章〉中梅楼には花魁の筆頭とも言うべき、お職の九重をはじめ、二番太天の吉里、三番太天の小花に次いで、菊川などさまざまな遊女がそれぞれ艶を競っていた。お職の身にありながら、宮田という学生と抜きさしならない仲になっていた九重は久乃に不思議な魅力を感じていた。九重の下につき見習いをはじめた久乃にやがて、娼妓営業の鑑札が下り、若汐という源氏名を貰った。ところが初見世の時、若汐は突然客のもとを飛び出し、裸足で逃げだしてしまった。そして、店のものに追われる途中、救世軍で娼妓の自由廃業運動を展開中の古島信輔と出会う。若汐は結局、店のものにとり押えられ、連れ戻されるが、このことに激怒した九重は、自らの身体で若汐に廓の女の作法を教えるのだった。彼女に不思議な魅力を感じていた九重は、この時自分が廓の女であることを忘れ身悶えてしまった。そして、数日後、店への借金を成算するとどこへともなく吉原を去っていった。〈夏の章〉一年後--。中梅楼のお職の座には吉里がついていた。ある日、娼妓の菊川が品川に住み替えとなった。菊川は気のいい女で若汐とも仲がよかっただけに、彼女は一抹のさびしさを感じていた。そんなある夜、若汐の前に信輔があらわれた。信輔は今や先代の急死で古島財閥の若き当主となっていた。そしてこの日を境に信輔は若汐のもとに通いつめた。がしかし、一度も彼女を抱こうとしなかった。やがて、お職の吉里が、熱をあげていた男にフラれた腹いせに、剃刀を持ってあばれだし、白昼、自らの首に剃刀を当て死んでいった。吉里は酒と情人に弱い女だったのだ。〈秋の章〉ふたたび一年後。若汐の美しさはますます磨かれて、姉さん格の小花と艶を競うまでになっていた。翌年の年季明けをめざして小花はよく客をとっていた。しかし、このことが災いしてひどい喀血の末、病院送りとなってしまった。そして、小花に替わって若汐がお職の座につき、楼主と女将のすすめもあって花魁名跡“紫”を継ぐことになった。十月恒例の“仁和賀”で湧き立つ仲之町。お職の位に出世した紫の豪華な“積夜具”が部屋へ運び込まれた。その部屋はもとの小花の部屋。店のものがうっとりとそれらをながめていると突然、幽気のような小花が現われた。そしてお座敷から信輔と一緒に戻った紫の前で小花はその夜具をこなごなに切りさき、絶叫の中、死んでいくのだった。〈冬の章〉それからさらに一年後の冬。楼主と女将に呼ばれ部屋へ行く紫。とそこには信輔がいた。信輔は二千円という大金を彼女にさし出し、好きなように使えという。そして彼女の前から姿を消してしまった。紫はその金でかねてから考えていた“花魁道中”をやることにした。ある日、紫は菊川と再会した。一度は身受けしてもらったものの再び廓に身を落とし今では安女郎の菊川。二人の差は年月以上に大きなものだった。やがて、めぐりくる桜の季節となり、紫の豪華な花魁道中が行なわれた。彼女は信輔がお春という女郎のもとにいることを知ると、すぐに駆け付けるが、そんな彼女を菊川がとがめた。そして、紫は馴染みの客の坪坂の願いもあって、吉原を去ることにした。二人を乗せた人力車が吉原を出ようとする時、お春があやまって倒した火がもとで吉原全体が猛火につつまれ紫が育った中梅楼も、信輔もすべてが灰となってしまった。彼女は、燃えあがる吉原を万感の思いで見つめていた。

全文を読む(ネタバレを含む場合あり)

スタッフ・キャスト

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受賞歴

第11回 日本アカデミー賞(1988年)

受賞

助演女優賞 かたせ梨乃

ノミネート

作品賞  
監督賞 五社英雄
助演男優賞 根津甚八
音楽賞 佐藤勝
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映画レビュー

3.5遊女たちの生き様

セツさん
2020年7月24日
iPhoneアプリから投稿

さすがの映像美と迫力。
個人的には肉体の門の方が好きだが、迫真の演技で遊女たちの生活や人生が見えた気がした。

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セツ

3.0ここ噛んで

としさん
2020年6月6日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

2020年6月6日

映画 #吉原炎上 (1987年)鑑賞

監督 #五社英雄

名シーン1
#名取裕子 と #二宮さよ子 のレズシーン

名シーン2
#西川峰子 の「誰でもいいからさ……抱いておくれよ。ねえ、噛んでよ、ここ。ここ噛んでここ!噛んでよおっ!」

#名取裕子 が胸をもまれるシーン

以上

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とし

3.5花魁となる女の生き様

2020年4月18日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

知的

名取裕子さんの鬼気迫る演技に圧倒さる如し

炎上場面も凄まじかった。

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褐色の猪

4.5片瀬莉乃がかっこ良すぎる。

いつこさん
2020年2月6日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

いやぁ、マツコの影響で初めてちゃんとみた。すごい映画だ。マツコの言う通り、ある花魁がここ噛んで〜〜!!と叫びながら逝くシーンは圧巻。女たちの体が美しすぎる。女である私でさえ見惚れるほどだ。濡場がほとんどの映画だと思っていたが全然。とにかく不幸になった女たちの名演。男どもが全て大根に見えてくるほど。しかし根津甚八って当時は菅田将暉的な存在だったんだな。ただ、名取裕子の過剰な持ち上げ方が気になった。この子は将来凄い子になるよ、的なこと言ってたけど、そこまで??当時は美人の代表だったのかな?他の花魁の方がよっぽど美人に見えたけど。特に若さまの新しい恋人とか。吉原について、知識としてはあったけど初めて知る細かいことが興味深すぎる。

ローションは屑を湯に溶かしたもので当時からあった
吉原の女は定期的に婦人科検診を受けていた
逝く=はずす
かき氷の削り方
娼婦は子供にさえ馬鹿にされる
鬼灯の茎で中絶をする

あーー!リバイバル版やってほしーー!!二階堂ふみ、安藤さくららへんで。

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いつこ
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