続・酔いどれ博士
劇場公開日:1966年9月17日
解説
「座頭市海を渡る」の新藤兼人が、自身の原作を脚色し、「私は負けない」の井上昭が監督したシリーズ第二作目。撮影は、「処女が見た」の牧浦地志。
1966年製作/84分/日本
配給:大映
劇場公開日:1966年9月17日
ストーリー
ギョロ松こと大松伝次郎は、ハィティーンの五人に襲われた少女を助けた後、あるスラム街に現われた。そして、SX貿易商会の付属診療所医師として採用された。社長のツヤコは、ホルモン鍋屋の主人で、売春には反対だが清潔なセックスハウスを設立しようと、SX貿易商会を起こしたのだ。ギョロ松はツヤコに案内されて、街の若者が精力発散のために殴りあったり、睡眠薬遊びをしたり、不健全なヤミ売春で稼ぐ街のボス大統領などの実態を知り、協力することにした。大統領は、婦人団体をかつぎ出してツヤコに対抗したが、ギョロ松が暴力追放が先決問題だと大衆を誘導したため、逆に大統領は群衆に袋だたきにあった。ギョロ松の即席看護婦フミコは小説家を志していたが、ギョロ松の暴力的ヒューマニズムに感動してしまった。そんな時、水害にあった村から芳江という娘がやってきた。芳江は軽い結核にかかっていた。一方、ギョロ松にやり込められた大統領は復讐のため診察所にドスをもって現われたが、逆にギョロ松に刺され、手術を受ける破目になった。その頃、いかがわしい喫茶店を経営するハゲタカの息子源太郎は、芳江を襲った。急を聞いてかけつけたギョロ松は芳江を救い、婦女暴行未遂で源太郎を警官に引き渡した。怒ったハゲタカは子分どもを集めてギョロ松を襲わせ、メタンガスのふき出る川に放り込んでしまった。それを聞いたフミコたちは必死に川を探したが、見つからなかった。しかし、ギョロ松はひそかに芳江の前に現われ、故郷へ帰るように言うと姿を消した。ギョロ松はその足で、ブルドーザーにまたがり、ハゲタカの喫茶店、大統領の経営している海賊料理店をぶっ倒すと、そのまま、街を去っていった。