夢で逢いましょ

劇場公開日:

解説

森功二のオリジナル・シナリオを「おへその大将」の佐伯幸三が監督した歌謡メロドラマ。撮影もコンビの黒田徳三。

1962年製作/88分/日本
配給:東宝
劇場公開日:1962年9月15日

ストーリー

高校ラグビー部員をブン殴って糸魚川から上京した女子高生の伊津子は、屋根族の次郎というビル専門の泥棒と知り合う。銀座で芸能プロを主宰している姉の河辺美樹は、伊津子を郷里に帰そうと思うが、恋人でジャズ評論家の増村公一の口添えもあり、自宅の離室に下宿を許す。ザ・ピーナツ、中井礼子、星野洋子たちタレントの卵も一緒だ。しかし、歌手志望の伊津子は「勉強が第一」と戒める姉の言葉をきかず、商売仇の勝田プロと契約を結んでしまう。一挙に河辺プロを潰そうとたくらむ勝田は、卑劣な手段でザ・ピーナツを引き抜く。続いて礼子や洋子までが勝田に走る始末に、河辺プロは大ピンチ……。ジャズ喫茶でうたうようになった伊津子は、ひそかに恋していた増村が美樹と接吻しているのを目撃するや失意落胆、ステージをすっぽかして山岡と自動車をすッ飛ばす。たちまち交通違反でつかまり、スキャンダルを書き立てられた伊津子は勝田プロをお払い箱。だが、ラーメン屋台の甚兵衛爺さんに天分を認められた伊津子は、クレイジー・ベアーズたちと、河辺プロに返り咲く。ザ・ピーナツもマネージャーに欺されたことが判って復帰する。勝田プロに見切りをつけた人気歌手ケリー・益田が河辺プロに移ったのは、伊津子が好きだからのようだ。かくて、伊津子とザ・ピーナツ復帰記念の「大フェスチバル・コンテスト」が大劇場の舞台ではなばなしく開かれた。観客席のかぶりつきで山岡は刑事につかまり、心を残しながら去って行く……。

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