八つ墓村(1996)のレビュー・感想・評価
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過去シーンの惨劇ぶりが凄い
天涯孤独の寺田辰弥は、自身を探す資産家一族に招かれ…。
1996年の豊川悦司主演版映画。八つ墓村自体が未読未見。犯人の殺害数があまりにも多く、主人公の活躍がそこまでないなあとやや不満。過去シーンの惨劇ぶりはスラッシャー映画と見間違うほどのクオリティでした。
♬オレ〜
横溝正史は岡山県で実際に起こった 「津山事件」(津山三十人殺し)をヒントにしたという。 大正時代、落武者たちを皆殺しにした際の首謀者・田治見庄左衛門、
動画配信で映画「八つ墓村(1996)」を見た。
1996年製作/127分/日本
配給:東宝
劇場公開日:1996年10月26日
片岡千恵蔵が主演する八つ墓村(1951)があったのは知らなかった。
渥美清が主演の八つ墓村(1977)は見たことがある。
豊川悦司
浅野ゆう子
高橋和也
喜多嶋舞
岸田今日子
宅麻伸
岸部一徳
萬田久子
加藤武
白石加代子
神山繁
吉田日出子
石倉三郎
石橋蓮司
西村まさ彦
うじきつよし
井川比佐志
今井雅之
小林昭二
織本順吉
横溝正史は岡山県で実際に起こった
「津山事件」(津山三十人殺し)をヒントにしたという。
大正時代、落武者たちを皆殺しにした際の首謀者・田治見庄左衛門、
その子孫の田治見要蔵は寺田鶴子を暴力で姦淫し監禁し暴虐の限りを尽くした。
どちらも岸部一徳が演じている。
金田一耕助は豊川悦司。
今まで見たどの金田一よりも背が高く、
にこやかで、人がよさそうに見える。
ストーリーと犯人を知っているため、
誰が犯人なのかを推理する楽しみはないのだが、
原作の面白さでまあまあ面白い映画になるのだと思う。
今後もまだ横溝正史作品が原作の映画は撮られるのだろうか。
満足度は5点満点で4点☆☆☆☆です。
洒落た金田一
口調の違和感
金田一耕助というよりは榊晃次といった感じ
他作、ドラマと数々見たが、いつもすっかり犯人を忘れる横溝正史もの(...
このようにして2006年の日本映画の式年遷宮は準備されたのだと思えるのです
1996年公開
1979年の「病院坂の首縊りの家」以来の金田一耕助シリーズ
17年ぶりのまさかのシリーズ再開です
しかし、本作を市川崑監督の70年代の金田一耕助シリーズと同列には扱いたくないのが、残念ながら正直なところです
単に主演が石坂浩二ではないからではありません 多くの点で異なるからです
美術、衣装は特段さほど気になる点は有りません
音楽も本編の邪魔にならないのは良い点ながら、印象に残るようなものはありません
カメラは1977年の「悪魔の手毬唄」で撮影助手をした五十畑幸勇で、照明も超ベテランの下村一夫
この二人なのに、まるでビデオで撮ったような深みのない映像なのは一体どうしたことか
本当にクレジットどうりこの二人が撮ったとおもえる奥行きと格調のある少数のいくつかのシーンと、この二人ではない人が撮ったとしか思えないテレビドラマのような平坦なほとんどの映像が混在しているのです
問題の多くは俳優です
昭和の時代の俳優と平成の新世代の俳優の混成で本作は撮られているのが最大の特徴です
昭和の俳優達はやはり安定感があります
その分悪くいえばマンネリです
平成の俳優達は、新味はあるものの演技の質は首を傾げざるを得ません
村人の端役までそうなのです
市川監督がよく我慢したなと思います
どうして直そうともしなかったんだろうと、考えてしまいます
匙をなげた?
いや、むしろ彼等彼女達に好きなようにやらせたのだと思います
自分のベストと思うものを出せと
それをそのまま撮ってあげるからという方針だったように思います
演出も、市川監督が直接差配したであろうと感じるのは、琴の超アップと幾つかぐらいで、テレビドラマのようなレベルで終始しました
八つ墓村の白眉といえば、やはり32人殺しのシーンです
それがあのような出来映えで市川監督がよくオーケーをだしたものだと思います
本作の製作意図は、70年代に撮り残した金田一耕助ものを撮りたいというものではないと思います
平成の時代の若手に市川監督が自分達の世代の名前を使って好きにやってみさせようというものだったように思います
こういう結果になっても、それはそれでいい
その結果をかみしめて若手達が成長していけばいい
そういうものだったように思うのです
だから、本作の丁度10年後の2006年に市川監督は、1976年の「犬神家の一族」を当時と同じ脚本でセルフリメイクしたのだと思います
つまりそれが若手映画人達のその後の成長を確認する卒業試験であったのでしょう
10年後に君たちが、昔と同じ脚本を使って僕たちの世代を乗り越ていけるのか確かめようと本作の現場で約束していたのかもしれません
このようにして2006年の日本映画の式年遷宮は準備されたのだと思えるのです
古畑任三郎をまぶしたトヨエツ・金田一
豊川悦司の金田一は背が高くてかっこいいし明るいし明晰でさっぱりしていて饒舌。饒舌であればあるほど、石坂浩二の少し低めの声の良さとしゃべり方がいかに耳に心地よかったかわかった。トヨエツは話さない方がよくてあの大きな手と長い指を見ることができればそれだけで満足、がTVドラマ「愛していると言ってくれ」を見た後の自分の感想だったことを思い出した。この映画でもトヨエツの手と指がよく映っていた。そして早口で滔々と話す様子はまさに田村正和の古畑任三郎。この映画公開前に古畑ドラマはもう始まっていた。西村雅彦が時計屋さん役でこの映画に出演していて嬉しかった。西村雅彦は本当に上手い!
渥美清・金田一の「八つ墓村」より登場人物は増えているが、スピード感ある構成と台詞(ちょっと説明しすぎでもあったが)が良かったのでこんがらがることもなく冗長にもならず説得力あるストーリー展開。原作(内容は忘れてます)には居る慎太郎を登場させたことで、美也子の気持ちも職業も納得がいくものになった。美也子役の浅野ゆう子、良かったです。
村の小さな郵便局が大事な役割を担っていて時代を感じ吉田日出子がほっとする空気を作ってた。郵便局場面の始めと終わりで同じ男の子がおつかいで「つかあさい!」と来るのはシンメトリーで美しくお気に入り!慎太郎の妹役の場面は少なかったが映画がきちんと締まる役割を担っていた。前回はショーケンが演じていた辰弥役は童顔でどちらかというと少年なので、春代(萬田久子)から好きだと言われたのにはかなり違和感を覚えた。辰弥くんの職場の工場で生産されているのが「ヨツワ石鹸」!いいねー!
時代設定は昭和24年。横溝作品は戦前・戦後を絡ませて初めて生きるのではないだろうか。日本家屋の街並みや枕屏風といったザ・日本のアイテム、機関車(市川崑は機関車や列車フェチなんだろうか?「鍵」を思い出す)や長持ちからはみ出る布ーはみ出し布は障子であれ道成寺の鐘であれーやモノクロ画面に真っ赤な血糊がピュー!は市川崑の金田一シリーズの映像美に貢献する大事な素材だ。
エンディングで流れる小室等の歌はなんか合わなかったなー。残念。
渥美清がトヨエツにチェンジ
悪くない出来だけに最も面白い鍾乳洞追いかけシーンがないのが残念
村が怖い
最も原作に忠実にコンパクトにまとめられた映画・八つ墓村
巨匠・市川崑が久し振りに金田一映画を手掛けた、1996年の作品。
「八つ墓村」の映画と言うと、野村芳太郎作品が有名だが、本作は最も原作に忠実にコンパクトにまとめられた。
大抵脚色される辰弥と美也子が恋に落ちるシーンは無く、大抵カットされる典子の登場、美也子と慎太郎の関係等、原作を読んでいる者としては無難に納得出来る仕上がり。
それでもカットされたシーンは多いが(辰弥と典子の恋、辰弥の実父、財宝伝説等)、原作に全忠実に映像化したら2時間にはとてもとても収まらないので、致し方ない。
豊川金田一は、コミカルで飄々としていて、なかなか好きだ。
この一回で終わってしまったのは残念。
辰弥役の高橋和也は印象薄ッ!
小竹様・小梅様の岸田今日子はハマり役!キャスティングした人は偉い!
市川崑監督はもう亡くなられてしまったが、せめてもう一作、リメイクではなく、金田一映画の新作を撮って欲しかったなぁ…。
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