野獣死すべし 復讐篇
劇場公開日:1997年5月17日
解説
幼い頃に殺された両親の仇を討とうとする男の復讐劇を描くハードボイルドの第2作。監督は前作に引き続き廣西眞人。脚本は「鬼火」の森岡利行。主演も同じく木村一八。スーパー16ミリからのブローアップ。
1997年製作/87分/日本
配給:大映
劇場公開日:1997年5月17日
ストーリー
幼い頃に目の前で両親を殺害された伊達は、現金輸送車を襲撃して得た金で銃を手に入れると、その復讐のために新東組若頭・市村と組長の小川を次々と血祭りにあげた。だが、彼の最終目標は殺害の指示を下した川浜市長の矢島裕介である。万全の準備を整え、伊達は市長選真っ直中の矢島に接近した。ところが伊達は、矢島の選挙カーのうぐいす嬢・若月貴美子から、矢島の息子・雅之を殺して欲しいと頼まれる。雅之はかつて、貴美子に暴行をくわえていたのだ。矢島一族の多額の金を奪うようにアドバイスされた貴美子は、雅之を呼び出すが、逆に命の危機に立たされる。しかし、そこに伊達が現れ、雅之を殺して貴美子を救った。その頃、新東組の機動隊長・高田の調査により、幹部殺しの犯人が伊達であることが矢島に知れる。伊達をおびき出すため、高田は伊達の妹・晶子を誘拐し、レイプしてヤク漬けにした。怒りに燃えた伊達は、矢島を人質に新東組へ乗り込む。激しい銃撃戦の末、矢島や高田が倒れる中、伊達はヤク中になってしまった晶子をも自らの手で殺めた。地下水路へと逃れた伊達はやがて死を決意し、自らのこめかみに銃口を当てる。しかし、彼の銃には弾が残っていなかった。