森の石松鬼より恐い

劇場公開日:

解説

「庄助武勇伝 会津磐梯山」の小国英雄と「海賊八幡船」の鷹沢和善の共同脚本を、「海賊八幡船」の沢島忠が監督した娯楽時代劇。撮影は「親鸞」の坪井誠。

1960年製作/96分/日本
配給:東映
劇場公開日:1960年11月22日

ストーリー

石井は新進演出家だが、残念ながら実力は発揮されていない。今日も今日とて「森の石松」の舞台緒古で意のままにならぬ役者どもに業をにやした彼は、助手の岡田ふみ子にあたりちらした。ふみ子を追っ払うと酒を飲み、寝こんでしまった。--清水港の浜辺。「石さん」の叫び声に起き上った一人のやくざ、森の石松である。が「俺は新進演出家の石井だぞ」とマゲをむしりとろうとする始末。奇行続出で気ちがい扱いにされ、座敷牢に入れられてしまった。日が経ってどうやら奇行もおさまった石松は、次郎長に金比羅代参を命じられた。許婚のおふみと一緒とあって承知した。大きな風呂敷包みを中にして、とっ組みあっている須走りの多蔵と伝法の佐吉。石松、弱い方の味方をしたのが悪かった。佐吉の千両箱をかついで旅をするハメになった。次に、やくざに追われる旅の男嘉助の助太刀を買った。が、嘉助は伜の芳太郎を頼むと言って死んでしまった。芳太郎を肩に、千両包みを背に石松はゲッソリした顔つきで旅を続ける。金比羅代参を無事すませた矢先、小松村の七五郎に会った。七五郎の家にワラジを脱ぐことになった。その夜、旅の疲れからか芳太郎が熱を出した。石松、医者を呼び出しエンマ堂を通りぬけようとした時、都鳥一家に襲われた。多勢に無勢、都鳥吉兵衛を刺した時には、深手をおい立っているのがやっとだった。駈けつけたおふみに、「筋書き通りになったぜ」と息もたえだえの石松--「先生ッ」と呼ぶ岡田女史の声にはね起きた石井、「できた!おふみちゃんできたぞ」と有頂天になって喜んだ。

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スタッフ・キャスト

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映画レビュー

2.5ヌーベルバーグ

2022年10月24日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

冒頭、舞台でのリハーサルから始まり、演出家の萬屋錦之介がダメ出しを連発する。 一杯飲んで眠ったところで、夢が始まり、森の石松は萬屋錦之介となる。 東映がこんな映画を作っていたとはちょっとビックリ。

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いやよセブン

5.0思ってたよりかなり面白かった

2021年1月26日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

錦之介が森の石松をやる、というくらいの知識で鑑賞。 オープニングがおわったら、なんと現代劇ではないか!! 錦之介は舞台演出家で、森の石松の舞台の演出に悩んでいる。 アイデア尽きてやけ酒を飲み、眠ってしまう。 目覚めると、なんとタイムスリップして自分が森の石松になっていた! 金毘羅まえりの帰りに死ぬことがわかっているので、なんとか運命を変えようとするんだけど、 これがけっこうサスペンスなんですよ。 かわいい許嫁もいっしょにいるから、なおさら「助かってほしい!」と、こっちも思うわけ。 最後の決戦シーンは、錦之介の鬼気迫る演技が良かった!ちょっと泣いちゃった。

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buckaroo

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