森と湖のまつり
劇場公開日:1958年11月26日
解説
武田泰淳の同名小説の映画化で、阿寒地方を舞台に、アイヌ青年と女流画家の葛藤を中心に滅びゆく民族の運命を描いたロマン。「曲馬団の娘」の植草圭之助が脚色、「大菩薩峠 第二部(1958)」の内田吐夢が監督、「希望の乙女」の西川庄衛が撮影した。「希望の乙女」の高倉健、「真夜中の顔」の三國連太郎、「赤い陣羽織」の香川京子・有馬稲子、その他中原ひとみ・藤里まゆみ・薄田研二らが出演。
1958年製作/113分/日本
原題または英題:The Outsiders
劇場公開日:1958年11月26日
あらすじ
北海道--アイヌ研究家池博士に案内された女流画家、佐伯雪子は、亡びゆく民族、アイヌのために悲憤の血涙をしぼる青年“ビヤッキー”風森一太郎の噂を耳にした。一太郎の闘いは悲痛なものであった。しかも原始の血の燃えるように激しいものであった。愛と憎しみがたぎりたつ闘いであった。雪子は、ふとしたことからミツという女性を知った。彼女は一太郎の姉だった。かつての日、アイヌなるが故に恋に破れた彼女……。その日から一太郎はアイヌ民族のために闘う運命にあったのだ。深い感動につつまれた雪子は釧路に行った。一太郎を求めて酒場カバフト軒に行くため。カバフト軒には美しいアイヌ、鶴子がいた。愛する女の本能で、二人の女は対決した。折しも、一太郎は、アイヌでありながら日本人を粧ってアイヌを近づけぬ、大漁場の持ち主大岩老に反省を求める書状を持って来た。二人のうち一人が使者に選ばれる--二人の女は激しく対立し、賭けの結果雪子が勝った。しかし、大岩老に反省の色はなかった。突如として漁場を襲った一太郎の馬のあとには、いつしか雪子がしっかりとしがみついていた。森深い小屋にたどりついた二人の間に激情の嵐がたぎった。その頃、大岩老の一子、猛から、決闘の意を表わす山刀がとどけられた。場所はノタップ岬のチャランケの丘。合図はベカンベ祭の鶴の踊。折しも、ツルの病室に、かつての恋人杉田が悄然と現われ、アイヌの純血を守ると言うことがいかに無駄かと一太郎にさとす。しかし彼は黙って去った。「ダーン」と一発、一太郎の顔は血に染った。が、ついに猛を組み敷いた。苦悶の下で猛が叫んだ「お前も混血だ!」何のために今日まで闘ったのか……一太郎はあてもなく丸木舟を漕ぎ出した。雪子もまた北海道を離れなかったという。
スタッフ・キャスト
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風森一太郎高倉健
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一太郎の少年時代福島卓
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風森ミツ藤里まゆみ
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佐伯雪子香川京子
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千木鶴子有馬稲子
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大岩老人薄田研二
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大岩猛三國連太郎
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大岩絹子風見章子
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山城屋佐々木孝丸
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山城茂子中原ひとみ
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小川青年立花良文
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池博士北沢彪
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杉田(先生オド)加藤嘉
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川口館主人花沢徳衛
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木村医師河野秋武
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山田医師冨田浩太郎
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看護婦・吉田浅岡すみ江
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花守翁宇佐美淳也
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花守の婆さん戸田春子
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花守与市菅沼正
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花守ヨシ子山本緑
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達夫少年清水了太
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トウロの男一曽根秀介
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トウロの男二大東良
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トウロの男三萩原正勝
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トウロの男四今成平九郎
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トウロの男五秋月竜
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漁夫頭山本麟一
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漁夫一関山耕司
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漁夫二滝島孝二
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漁夫三最上逸馬
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シベツの部落の男一三重街竜
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シベツの部落の男二鵜野竜太郎
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シベツの部落の男三岡部正純
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