みゆき
劇場公開日:1983年9月16日
解説
血の継がっていない妹と、マドンナ的存在の同級生に恋心を抱き、二人の間で戸惑う少年を描く青春ラブコメディ。『少年ビッグコミック』に連載のあだち充の同名漫画の映画化。脚本は高星由美子、監督は「ガキ帝国」の井筒和幸、撮影は伊藤昭裕がそれぞれ担当。主題歌は、永瀬正敏(「南風ドリーミン」)。
1983年製作/97分/日本
配給:東宝
劇場公開日:1983年9月16日
ストーリー
夏休み、若松真人はあこがれの鹿島みゆきちゃんとクラスメイト数人で海辺の別荘に遊びに来た。長年カナダにいる父と義理の妹が休暇で帰ってくる事になり、この別荘で会う予定になっている。真人の恋を邪魔するのは間崎竜一と村木。真人は、みゆきちゃんが自分に少し気があることを知り喜んだとたん、ブラジャー紛失事件の犯人に仕立てられ、彼女から平手打ちを喰わされてしまった。翌日、真人は妹と再会した。一つ年下の妹の名もみゆき。みゆきは結構かわいい子で竜一は一目惚れしてしまう。結局、父親はカナダへ戻りこの夏休みは、真人とみゆきと二人きりで一緒に暮らすことになった。みゆきは家の中で母親や恋人のように真人の身の囲りを気づかうが、思春期の男にはどうも刺激的な事が多すぎる。みゆきは新学期から日本の高校に編入したいと言い出したので、家庭教師をつけて勉強することになった。この家庭教師がいい男、さらに、刑事だという中年男・安次郎なる人物がみゆきにまつわりついてくる。後でわかったのだが、この安次郎がみゆきちゃんの父親だった。とにかく、みゆきを狙っている男が多すぎる、真人は兄として変な男達から彼女を守らなければならない。そんな思いがいつしかほのかな恋心を起こさせていった。かといって、みゆきちゃんのことをおろそかにはできない。仲なおりをした真人はみゆきちゃんとデートに出かけるが、真人のポケットにみゆきのパンティが……。また平手打ちを食ってしまう真人。そんなことで参らない彼は、みゆきちゃんの誕生パーティの招待を受けOKするが、みゆきの誕生日も同じ日だった。どちらを選ぶべきか迷った真人はプレ誕生日とみゆきをプールに誘って祝うことにする。ところがみゆきが風邪をひき看病する羽目になった真人は、みゆきちゃんのパーティーはあきらめてみゆきと二人だけの誕生パーティを行なう。そして「みゆきとみゆきどっちのみゆきが好きなんだろう」真人の心の中にこんな思いが起ってきた。