ポップコーンLOVE
劇場公開日:1990年7月21日
解説
身近な生活の中で巻き起きる不思議な感覚のラヴストーリーを二話構成のオムニバス形式で描く。岬兄悟原作の同名小説の映画化で、脚本は川合智恵(第一話)と「十六歳のマリンブルー」の藤長野火子(第二話)が執筆。監督は森安建雄(第一話)と矢野広成(第二話)で共に今回がデビュー作。撮影は仲田能也(第一話)と繁田良司(第二話)がそれぞれ担当。
1990年製作/85分/日本
配給:バンダイ
劇場公開日:1990年7月21日
ストーリー
〔第一話「ファンクラブの女・インディーズキッズ」〕中村は何のとりえもない平凡なサラリーマンで、同僚のOL佳子とつき合い、共にささやかな幸福を愛していた。しかしそんな時、メジャーなタレントの追っかけに飽きた女子高生三人組が、全く無名で、全く平凡な人間を有名にしようと思いつき、中村のファンクラブを結成、アイドル並みの追っかけを始める。最初は少し有頂天になっていた中村だったが、マスコミなどがそれを取り上げたため、次第にファンクラブは拡大されていく。そして遂に女子高生たちは、中村の仕事場やプライベートにまで潜入してくるのだった。そして遂に中村をめぐって佳子と女子高生三人組は対立するが、女子高生たちは流行が終わったかのように、また別の男の追っかけを始める。こうして中村と佳子は元の幸福を取り戻すのだった。 〔第二話「プライベートコールガール」〕大野は平凡なサラリーマンで悶々とした日々を送っていた。ある日、突然三ヶ月前に何も言わずに姿を消した恋人の街子から電話がかかってきた。街子はプライベートコールガールを始めたと言う。悩み戸惑いながらも街子との再会を決心した大野は彼女から姿を消した理由を問いただそうとするが、街子は何も答えず、ただコールガールに徹しているだけだった。そんな街子にイライラする大野だが、街子への想いが断ち切れず以前の恋人同士に戻ろうと、お金を払って街子とのデートを繰り返す。だが、いつも冷めた表情しか見せない街子に疑問を感じた大野は意を決して街子を尾行する。しかしそれも街子に気付かれて大失敗に終わり、さらに二人は街中で大ゲンカしてしまう。数日後の夜、大野のマンションに酔った街子が訪れた。最初は気まずい雰囲気が残っていたものの、素直な気持ちを取り戻した街子と大野は再び結ばれる。そして翌朝、笑顔の街子は渋谷の街を歩いて帰っていくのだった。