星空のマリオネット

劇場公開日:

解説

暴走族からぬけでた若者が理由もなく自死していく姿を描いた、喜多唯志の同名小説の映画化。脚本は「青年の樹(1977)」の大和屋竺と、「青春散歌 置けない日々」の橋浦方人、監督も同作の橋浦方人、撮影は奥村祐治がそれぞれ担当。

1978年製作/99分/日本
配給:ATG
劇場公開日:1978年1月21日

ストーリー

東京近郊の町で暴走族のリーダーをしているヒデオは、廃抗で別の暴走族のリーダーを殴った。数日後、鉄工所で働いていたヒデオは殴ったリーダーの暴走族から呼び出され、大けがをする。そんなヒデオに、医者の息子でシンナーに犯されたヒロシは好意を寄せていた。退院はしたものの、仲間達に相手にされないヒデオは奔放に生きるアケミに出会う。三人の楽しい生活は続いた。しかし、アケミが妊娠していることを話すとヒデオは狂ったように彼女に殴りかかった。入水自殺したヒロシのため寂しさを感じていたヒデオは、父・留造とアケミと三人で暮らすことを思いたつ。そして、妻をなくした父にアケミを与えるのだった。いつしか、子供を産もうとするアケミは、留造と一緒に暮らす約束をかわしていた。温い肉体とやるせない心との安息の接点を求めるヒデオは、ヒロシの自殺した河原の舟小屋で、ヒロシと母との死への道行と、アケミと父との生への道行の交錯するまぼろしを追っていた。それは現実からはじきだされていくヒデオの姿であった。

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スタッフ・キャスト

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映画レビュー

2.5自堕落で自虐的

2022年10月16日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

悲しい

興奮

萌える

中盤以降から物語の方向性が掴めない、主人公であるヒデオと懐いているヒロシの関係性が同性愛を匂わせながら男女三人の自堕落な青春物語へ、父親と息子の緩い関係性から控え目ながらも衝撃的な展開へと!?

アメリカン・ニューシネマを引きずり過ぎた雑にも思えるラスト、明るくも暗い将来を悲観しつつ生きている理由が定まらない、不思議な感覚を保ちながら進むそれぞれのエピソードが最後には大雑把な仕上がりにも。

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万年 東一

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