暴走パニック 大激突
劇場公開日:1976年2月28日
解説
銀行ギャング、強奪金の横取りを狙う男、そしてパトカーなどが巻き起こすカー・チェイスを描いたアクション映画。脚本は「ウルフガイ 燃えろ狼男」の神波史男と「新仁義なき戦い 組長の首」の田中陽造、監督は脚本も執筆している同作の深作欣二、撮影も同作の中島徹がそれぞれ担当。
1976年製作/85分/日本
配給:東映
劇場公開日:1976年2月28日
ストーリー
混血の元モデル・緑川ミチとバーテンの山中高志は海外への生活を夢み、仲間の関光男と組んで、銀行強盗を続けていたが、神戸の銀行を襲った時に、光男が車にはねられて死んだ。光男の兄・勝男は、浮浪者同様の生活をしていたが、山中と光男が銀行強盗をしていた事を知り、山中を追いかけ始めた。指命手配の山中を追う警官の中の一人畠野は、大学卒の上役にいびられてさっぱり仕事に熱が入らず、婦人警官の愛子と寝てばかりいる。少年院出身でガソリンスタンドで働く益夫は、客から預ったスポーツカーを持ち出したが、暴走族に傷をつけられ帰るにも帰れなくなってしまった。一方、山中とミチは銀行を襲い大金を手に入れたが非常線にひっかかり、とあるモーテルに身を隠した。その頃、畠野は愛子を他の警官に寝取られてしまい、そのうっ奮を山中へと向けた。そして、上司の指示に従がわず、山中のいるモーテルに単身乗り込み、二人を逃がしてしまった。逃げる山中とミチの車を、畠野のパトカー、その後を山中の金を横取りすべく勝男の車が追った。やがて、勝男の車は電柱に追突したために、勝男は丁度通りかかった益夫のスポーツカーに乗り込み、さらに二人を追った。しばらく三つ巴のカーチェイスが続いた後、パトカー、白バイが続々と連らなり、やがて、暴走族、ダンプカー、観光バスまでを捲き込んで、狂ったように車と車をぶつけ始めた。横転した車が炎上し、消防車、救急車、機動隊が駆けつけるが、それらも狂走集団に捲き込まれてしまう。集った野次馬は逃げまどいながら投石を始め、凄まじいパニック状態に発展していった……。