波止場の無法者

劇場公開日:

解説

戸川幸夫の原作小説を「浮気の季節」の松浦健郎が脚色「ギターを持った渡り鳥」の斎藤武市が監督した、マドロスものアクション・ドラマ。撮影も同じく「ギターを持った渡り鳥」の高村倉太郎。

1959年製作/91分/日本
原題または英題:Waterfront Outlaws
配給:日活
劇場公開日:1959年11月15日

ストーリー

海を捨て陸で堅気になって働こうとする木島は、上陸第一夜、横浜のキャバレー・ドラゴンで、はからずも喧嘩に手を出した。ドラゴンのマスター・谺は木島の腕と小粋なノドに惚れこみ用心棒兼歌手にしようとした。木島は承知しなかったが、翌日、香港からの密航を助けてやった、ひろ子という娘が金で縛られているのを知り、再び彼女を助けるため谺と契約した。ドラゴンの社長・王の情婦で踊り子のジューン・紅は忽ち木島に魅かれた。ひろ子が偶然にも踊り子としてドラゴンに入ってきた。そんなころハワイ旅行中の王が帰国した。王は麻薬・香港ルートの日本最高責任者だったが、彼の帰国を機に谺は王の地位を狙って陰謀をめぐらした。まず谺は香港ルートよりも儲かる別のルートがあるから現在のボス・黄人社を裏切るように話を持出した。王は乗った。数日後、王に黄人社が横浜沖での会見を申込んできた。谺は王の身代りを買って出、ボートに乗って横浜沖で黄人社のモーターボートを見つけると、そのガソリン・タンクに拳銃を放ち火災を起させ、相手を皆殺しにし、王には会見が無事にすんだと報告した。そんな事件があった前後から木島は王一味の行動に疑問をもち徹底的究明に乗出していた。ひろ子もなぜかこの危険な仕事に積極的になっていた。一方、黄人社ではモーターボート事件を調べていたが、ごの黄人社を谺が尋ね、事件の罪を王にきせ、自分を王の代りに最高責任者にしてくれるように頼んだ。そのころ、王に近づいたひろ子は持っていた拳銃を発見され、黄人社のスパイと思われ地下室に監禁された。木島はひろ子を探しに地下室に乗込んだが、そこにはジューンの死体があった。ひろ子を秘かに助けたジューンを、ひろ子と思い谺が殺したのだが、助けられたひろ子は、そのころ警察の捜査会議場で婦人警官として王一味の悪事を報告していた。一方、小島は谺の部屋に乗込んだが捕って地下室へほうり込まれた。王も谺にによって射殺された。谺の陰謀は成ったかにみえたが、そこへ王の後継者と名乗り黄人社の陳が現れたためさまたげられた。おりしも、ひろ子を先頭に警官隊がなだれ込んできた。事件はかたづいた。乱闘の場から脱出した木島、ひろ子は結ばれた。

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