白昼の死角
劇場公開日:1979年4月7日
解説
戦後の歴史と経済を背景に、現行の法律の死角と盲点を突く東大出身者の集団、光クラブの遂行した完全犯罪の実話を描く高木彬光の同名の小説を映画化したもので、脚本は「日本の仁義」の神波史男、監督は「殺人遊戯」の村川透、撮影も同作の仙元誠三がそれぞれ担当している。
1979年製作/154分/日本
配給:東映
劇場公開日:1979年4月7日
ストーリー
昭和二十三年、東大法学部はじまって以来の秀才と言われた隅田光一が、同級生の鶴岡七郎、九鬼善司、木島良助らと設立した金融会社「太陽クラプ」は世相に巧みに乗じて急成長をとげたが、一年後、隅田が闇金融容疑で検挙されたことから崩壊の道をたどり、隅田は焼身自殺した。隅田を焼きつくす炎を見ていた鶴岡は犯罪者として生まれ変わる決意を胸に秘め、手形金融業「六甲商事」を開き、法の死角と盲点を突いた完全経済犯罪をもくろむ。一億円の融資を求めている新陽汽船に目をつけた彼は、「日本造船・重役」なるこセ者を仕立てあげ、徹底した演技指導を行う。知りあいのヤクザ太田洋助の輩下30名が税務所員に扮して日本橋のとある会社を訪れ、脱税容疑捜索と称して全員を応接室に閉じこめた。室内は一瞬にして「日本造船・東京支店」に変わり、そこへ木島が新陽汽船の専務を連れてきて、ニセ木下重役が応接する……。鶴岡の綿密な脚本と演出の勝利だった。参考人として、鶴岡は警察に出頭を求められるが、犯人はニセ木下であり、彼は善意の第三者にすぎない。大手を振って署を出る鶴岡。しかし、東京地検の福永検事は鶴岡にただならぬ犯罪の匂いを感じとるのだった。次に鶴岡は、大和皮革専務上松に、やはり綿密な脚本と演出で罠を仕掛けた。鮮やかに上松から五千万円を騙し取った鶴岡の次のターゲットは川前工業。しがし、鶴岡のトリックを見破った福永検事は彼を詐欺罪で拘留する。状況証拠のみで、自分の自白がないかぎり、つかまらないことを知っている鶴岡は福永に不敵な笑いを浮かべるのだった。その頃、鶴岡の妻たか子は、夫と芸者綾香との関係を知り、また、夫拘留のニュースにショックを受け、流産してしまい、鉄道自殺を遂げる。木島の身代りの自首で釈放となった鶴岡は、妻の死の悪夢にうなされながらも、彼は福永検事に挑戦すべく次の大仕事に取りかかった。彼はエルバドル共和国公使館の公使秘書、ゴンザレスを仲間に引き入れ、治外法権の公使館を舞台に五つの会社を相手に、大詐欺を仕掛け、総額三億七千万円をせしめた。騙された会社側が大騒ぎをしている頃、ゴンザレスは外交官特権で帰国してしまい、鶴岡は会社とゴンザレスの仲介をしたにすぎず、警察も手が出ない。ところが、事件が闇につつまれようとしている頃、帰国したはずのゴンザレスが日本にまい戻ってきたのだ。ゴンザレスは逮補され、鶴岡に捜査の手が伸びるのも時間の問題となった。福永検事の執念は燃えた。しかし、そのはりめぐらされた手配の網の目をくぐりぬけ、鶴岡はまたしても、逃げおおせるのだった。
スタッフ・キャスト
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鶴岡七郎夏八木勲
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木島良助竜崎勝
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九鬼善司中尾彬
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隅由光一岸田森
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綾香島田陽子
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藤井たか子丘みつ子
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血桜の定子夏樹陽子
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立川阿藤快
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仔分A亀山達也
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仔分B沢田浩二
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仔分C高月忠
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仔分D城春樹
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仔分E幸英二
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仔分F城野勝見
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仔分G鹿島研
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仔分H栗原敏
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仔分I和田敏夫
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仔分J江藤康夫
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木下雄次郎(常陽精工)丹波哲郎
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ニセ木下雄次郎藤岡琢也
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今泉昌男草薙幸二郎
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稲垣専務(新陽汽船)長門勇
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酒井部長(新陽汽船)福田豊土
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加藤精吉内田良平
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政柴田恭兵
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高島総長嵐寛寿郎
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江波みどり和田瑞穂
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上松利勝(大和皮革)佐藤慶
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野崎寿美男(大和皮革)角川春樹
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大和皮革の顧問弁護士鬼頭史郎
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梶鉄夫(川前工業)鈴木ヒロミツ
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五十畑(川前工業)田崎潤
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バンドダウン・タウン・ブギウギ・バンド
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ゴンザレスエドワード・J・オルモス
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ガルシャ公使ボブ・マッカーター
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ガルシャ夫人ジャッキー・マッカーター
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小岩恭三(高岡薬品)成田三樹夫
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広田(高岡薬品)中田博久
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高岡薬品の秘書白川絹子
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戸塚(相模化工)藤巻潤
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経理課長(相模化工)相馬剛三
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神父ドナルド・ノード
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色川貢草野大悟
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ゴンザレスの女田口久美
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西田(常陽精工社員)西田敏行
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常陽精工社員A原田君事
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常陽精工社員B仲塚康介
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三課の刑事宮口二郎
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刑事A木村修
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刑事B佐川二郎
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刑事C山浦栄
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刑事D清水照夫
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刑事E山田光一
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刑事F畑中猛重
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刺客の男志賀勝
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刺客の男片桐竜次
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刺客の男達純一
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刺客の男高橋利道
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モンタージュ係の男福地泡介
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酔月の女将伊藤慶子
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酔月の女中遠藤薫
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金森のボディガードAきくち英一
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金森のボディガードB山西道広
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金森のボディガードC君塚正純
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鶴岡の替玉鈴木弘道
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債権者A河合絃司
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債権者B土山登士幸
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債権者C佐藤晟也
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債権者D山本緑
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債権者E八百原寿子
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債権者代表田口計
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芸者A橋爪真知子
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芸者B岡麻美
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配下Aガッツ石松
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配下B佐藤蛾次郎
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配下C大前均
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配下D清水圭一郎
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配下E村添豊徳
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配下F大島博樹
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高木彬高木彬光
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鶴岡側の弁護士川内通康
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常陽側の弁護士亀渕昭信
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クラブのママ沢たまき
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六甲商事事務員泉福之助
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六甲商事女事務員結城なほ子
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熊谷経済主任室田日出男
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西郷警部伊吹吾郎
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金森光蔵内田朝雄
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太田洋助千葉真一
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福永検事天知茂