右門捕物帖 片眼狼

劇場公開日:

解説

例によって寛壽郎の右門捕物帳で製作は「大利根の夜霧」の竹井諄=金田良平、佐々木味津三の原作から新進豊田榮が脚色し「若さま侍捕物帳 謎の能面屋敷」の中川信夫が監督に当たっている。配役陣は「緋牡丹盗賊」の嵐寛寿郎、「アマカラ珍騒動」の柳家金語楼、「エノケンの八百八狸大暴れ」のエノケン、「大利根の夜霧」の花井蘭子以下、高杉妙子、星美千子、渡辺篤、進藤英太郎、昔々亭桃太郎等が出演している。

1951年製作/82分/日本
配給:新東宝
劇場公開日:1951年1月8日

ストーリー

三島の近く、幕府直領の海津港はここ二年間に二人の代官を失い、兇暴な卍組一味が横行し強盗、殺人、誘拐が行われていたため、老中松平伊豆守は石子伴昨に八丁堀同心衆随伴せしめ代官として赴任させた。この町の酒場萬燈屋の名代女お吉はその妖艶な容姿で男心を蕩かしていたが、この家の裏側には卍組の闘将岩森鉄馬の一味が、海賊上がりの副首領でお吉の伯父の一発屋斉兵衛と計って、地下深く財宝、奪って来た女たちをかくしていた。ある夜、酒場に飛び込んで来た、片眼狼と呼ぶ隻眼の素浪人が一発屋に見込まれて一味に加わった。代官石子伴作の督励も空しく卍組の横行はますますはげしかった。親分の右門を江戸に残して出張して来た伝六は、あばたの敬四郎、ちょんぎれ松と共に卍組の正体暴露に奔走するが、片眼狼に脅かされて縮みあがった。申すまでもなく、片眼狼、実は右門の変装で、彼は、卍組が狙う、当地に保養中の松平家の息女雪姫に懸想したと見せ、またお吉にも色よい様子を見せて恋敵の岩森鉄馬を斬り、代官所へも暴れ込んで卍組と通じる悪役人を斬った上、右門の正体を現して、財宝と女達を積んで薩摩行き用船に乗り込もうとする卍組首領の覆面をはぎとった。それは意外にもお吉であった。幼時、無実の罪で非業の死を遂げた父の恨みから代官を憎み、色仕掛けで男を集めて卍組の首領となり、伯父一発屋に操られて数々の悪事を重ねた彼女は恋慕う右門に曳かれて行った。

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