爆! BAKU(1992)
劇場公開日:1992年7月11日
解説
恋人を助けるべく、爆弾片手に奮闘するキュートなOL嬢の逃避行を描く。原案・脚本・監督は新人の吉原健一。撮影は須賀隆がそれぞれ担当。
1992年製作/107分/日本
配給:日本ビクター
劇場公開日:1992年7月11日
ストーリー
村田圭子は、ある大手電気メーカーに勤めるOL。そして、その恋人・高田政伸は、同じ会社でエリート社員として新製品開発に従事していたが、会社の方針変更でほうり出され、今はアルバイトで生活している。圭子はそんな高田に同情し今も交際を続けているが、高田のほうは斜に構えた態度をとりつづけ、会社や社会への不満をぶつけてばかりだった。そんなある日、高田をかつての上司・松本が訪ねた。松本は元外国人部隊の梅宮という男に会うことをすすめる。梅宮は、高田が個人的に研究している超小型リモコン爆弾を使った現金輸送車襲撃を彼にもちかけ、高田もそれに同意する。爆弾のおかげで襲撃は成功。しかし、現場近くにいたパトカーに発見され、高田らは、やむなく警官を射殺し逃走する。だが、途中、はずみで輸送車の金庫の扉がしまってしまい、梅宮と高田は中に閉じ込められてしまうのだった。せっぱつまった高田は自分の爆弾で金庫の扉を外から爆破することを思いつき、車内の携帯電話から圭子に電話し、予備の爆弾とリモコンの入ったケースを持ってこさせようとする。そんなこととは知らない圭子は気軽に承知するが、ふと目にした電気屋のTVニュースで事の真相を知る。驚く圭子だったが、警官の目から逃れるため、爆弾をのみ込んでしまい、さらにリモコンを落としたはずみでスイッチがONに。爆発を止めるにはリモコンの光センサーに当たる光を止めなくてはいけない。圭子がのみ込んだ爆弾の爆発、そして高田が閉じ込められた金庫の酸素がもつのはあとわずかとなった。間一髪で圭子はリモコンを取り戻し、何とかのみ込んだ爆弾の爆発はくい止めた。そして高田のもとへと急ぎ、酸欠状態の金庫から救い出すが、エゴイストに変わり果てた高田の姿に失望した圭子は、彼のもとを去っていくのだった。