日本の黒幕

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解説

一国の総理を決めることも抹殺することも可能な男、フィクサーと、彼を暗殺しようとした少年の姿を描く。脚本は「赤穂城断絶」の高田宏治、監督は「本日ただいま誕生」の降旗康男、撮影は「その後の仁義なき戦い」の中島徹がそれぞれ担当。

1979年製作/131分/日本
配給:東映

ストーリー

平山総裁は航空機売り込みに絡み、外為法違反などで東京地検と国税局の合同家宅捜査を受けていた。また日本の黒幕とも影の総理ともいわれている山岡邦盟も同じ容疑で捜査を受け、山岡邸の周囲はいろいろな人々でごったがえしていた。その騒ぎに紛れ、一人の少年が邸内に忍び込み、山本めがけて短刀を突きつけた。だが、少年の不自由な足がもつれ、書生の今泉らに取り押さえられてしまう。山岡はこの少年を、一光と名付け、手元に置いた。数日後、大和物産常務取締役の佐竹が本社屋上から飛び降り自殺をした。それは、航空機売り込みのため、ある金を、山岡を通じて平山に渡したとの疑惑を持たれたことの責任を取ったためだ。その頃、大和物産副社長の朝倉は関西協進連合と組んで、山岡、平山の追い落としを謀議していた。今泉と山岡の娘、雅子の二人は夫婦同様の関係であったが、山岡は二人の結婚を許さなかった。それは、二人が異母姉弟であることを山岡ひとり心に秘めていたからだ。関西協進会連合の小河内、伊藤前首相、朝倉が密談を交した夜、朝倉のボディ・ガードが山岡の影の軍団、青山クラブの者に狙撃され、そして、翌朝、朝倉も殺された。それは、影のフィクサー同士の決戦開始を告げることとなった。地検の捜査は進み、平山総裁辞職が決まった。そして、平山は伊藤、小河内と手を組み、後任の総裁を決めていた。山岡は自分がつくった総理大臣平山に裏切られた。平山を葬り去ることは手易い。だが山岡は何も語らず、ある決意を持って、国会証人尋問に出席を表明する。翌朝、一光の部屋で、今泉と姉弟であることを知った雅子が死んでいた。今泉は雅子を抱きしめ、何事か決意したように窓の外を見つめていた。証人尋問に出発する山岡めがけて、小河内の手下が拳銃を向けた。今泉が体で受け止め、山岡を守る。今泉の死体を残して、山岡の車はスタートした一方、一光は山岡の可愛がっていた猫を抱き、ビルの谷間を歩いていた。平山が遂に、収賄罪で逮捕された。平山が家を出ると、待ちかまえていた一光は、白刀を平山の腹に突き刺した……。

全文を読む(ネタバレを含む場合あり)

スタッフ・キャスト

監督
脚本
高田宏治
企画
日下部五朗
本田達男
撮影
中島徹
美術
井川徳道
音楽
鏑木創
録音
溝口正義
照明
金子凱美
編集
市田勇
助監督
土橋亨
スチール
中山健司
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映画レビュー

4.0昔はよかった。

mg599さん
2014年8月13日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

悲しい

興奮

1979年、降旗康男監督作品である。
この映画にはいわくがあって、当初大島渚監督で準備が進められていたのだが、何らかの理由で大島渚は降板。それでも企画はつぶれず、降旗康男監督が代役にたったのである。
その後、この映画は無事完成し、大島渚は「戦場のメリークリスマス」にとりかかるのである。

まず、僕はこの映画をヤクザものと勝手に思っていた。
それは全然違っていて、主人公の山岡(佐分利信)は文字通りフィクサーであり、ときの与党総裁を自由に操れる立場にいた。
要するに政争の話である。
また、高田宏治のオリジナルではあるが、よくよく観るとロッキード事件がモデルになっている。
航空機輸入にまつわるよろしくない金の動きと聞くと「不毛地帯」(山崎豊子原作)を思い浮かべてしまう。

山岡のところにひとりの少年が暗殺にやってくる。彼が映画としては肝になる存在だと思うが、演じた狩場勉がいまひとつで、このミスキャストはいたかった。

この映画を観たかった理由のひとつに田村正和の出演があった。若いときには大島渚の映画や木下惠介の映画(仲代達矢の息子役!)にも出ていて、たくさんの出演作がある。
きっちりと映画に貢献、役に奉仕している感じで好感が持てた。昔は、あのニヒルさがなんとも引っかかって好きじゃなかったのだが、伊達に長年役者をやっていない。

35年前の映画だが、いい役者がいっぱいいたのがわかる作品であった。
で、これは永遠の謎だが、佐分利信のあの声で映画俳優としてトップにいられた理由。確かに本作もよかった。でも、いまならかなり難しいのではないか。「華麗なる一族」(山本薩夫監督)や「事件」(野村芳太郎監督)を見直してみよう。

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mg599

3.5うっすらブロマンス

小二郎さん
2014年8月5日
PCから投稿

楽しい

興奮

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共感した! (共感した人 1 件)
小二郎
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