日本黒社会 LEY LINES
劇場公開日:1999年5月22日
解説
自由を求めて暴走する若者たちの姿を通して、繁栄日本の裏側を暴く社会派アクション。監督は「岸和田愚連隊望郷」の三池崇史。脚本は「鉄 平成刺客伝」の龍一朗。撮影を「極道懺悔録」の今泉尚亮が担当している。主演は、「完全なる飼育」の北村一輝、「酔夢夜景」の李丹、「BLOOD」の柏谷享助。スーパー16ミリからのブローアップ。
1999年製作/105分/日本
配給:大映
劇場公開日:1999年5月22日
ストーリー
ある田舎町。中国人の父と日本人の母との間に生まれた龍一と俊霖の兄弟、そして張は、幼い頃いじめや差別を受けて育った悪友である。ある日、ベトナム人が経営する工場を襲い金を奪った3人は、家出して今や人種の坩堝となった国際都市・新宿は歌舞伎町へやってきた。そこでアニタという中国人娼婦と出会い、彼女にまんまと金を騙し取られてすっからかんになってしまった3人は、ひょんなことから知り合った黒人・バービーにトルエン売買の仕事を紹介して貰い、日本脱出を夢見るようになる。だが、上海マフィアのボス、ウォンに目をつけられ、計画はうまく進まない。しかも、偽造パスポートを手に入れるには莫大な金がかかるのだ。売春斡旋屋から逃げ出したアニタと再会した3人は、一緒にブラジルへ逃げようと、ウォンの店を襲撃して逃亡費用をゲット。しかし、それに激怒したウォンによって張と俊霖が殺されてしまう。ウォンの追撃をかわし、なんとかブラジルへの密航船へ乗り込むべく船着場へ行った龍一とアニタ。ふたりは、待ちかまえていたウォンを倒すと、傷つきながらも大海へ舟を漕ぎ出すのであった。