アメリカン・ビューティーのレビュー・感想・評価
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虚栄心を捨て去って
家族関係は冷え切っていて、仕事もリストラ寸前。しまいには娘の友人に性的興奮を感じる始末。ダメダメで情けない父親レスターだが、ある時吹っ切れて、感情を解き放ってから、生き生きし始める。
家族関係が悪化するにつれ、対照的にレスターの幸せが増していってるようで面白かった。
隣人のリッキーは盗撮したりと異常なように見えるが、ソーラは惹かれていく。初めは友人ミーナばかり注目されていて不満で、盗撮といえど自分を見てくれて嬉しかったからだと思っていた。ソーラ含め主要登場人物は皆んな虚栄心に満ちている。そのなかで、リッキーだけがありのまま純粋でいたから惹かれたのかな。
今作から、見栄張って生きているといつか爆発しちゃう。その前にありのままになってみれば本当の幸福に気づけるよというメッセージを感じた。
ケビンスペイシーは俳優として復帰はもう無理そうだけど、もったいないなぁ…
普通の家庭のあやうさを描いた映画
アメリカ人の為の映画
人は「美しさ」に惑わされる。
・人が心奪われちゃうのは「美しさ」であること
・本当に欲しいものではなくても、美しいものはつい欲しくなっちゃう
・だけれどそれ以外に「本当に欲しいもの」を誰もが持っている
・それに気付いたり忘れたりして生きている
・その生き様は美しいなんていえたもんじゃなく、泥臭くて、情けなくて、愛らしい。
・自分にとって本当に欲しいものだけを見分けていけたら幸せなんだなぁ
・ケヴィンスペイシーのやわらかマッチョ感が非常にマッチしている
・音楽の使い方に愛がある
・笑いのトーンが「家族ゲーム」っぽい
・実は社会派な映画なんだね
・物質的に豊かになっていく代わりに、惑わされることも増えていくから、自分にとって何が本当に大事なのか、自分は何を一番欲しいと思っているのかが見えづらくなる
・いつの時代もそれを見分ける力が大事なんですね
・シンプルに生きるッッッ
あ==== 凝縮!!
本当に、今までご縁がなく、観たい観たいと思っていた、サムメンデス監督の、賞をいっぱい取ってるあの映画!「アメリカンビューティ」 やっと!!! 観ました。。。
いやぁ、これ、園̪子温じゃん。三浦大輔じゃん。
彼等が影響を受けてないとは言わせないぞ! と心の中で叫びましたが。。。これは私の勝手な憶測。
とにかく。
私、ライザミネリの「キャバレー」が大好きで、YouTubeで懐かしく観てたら、
ある時、なんじゃこれ、っていうリメイク版の舞台「キャバレー」(サム・メンデス版と言われる彼の演出)を見つけて、まぁ、びっくり。 素晴らしい!
しばらくは、そればっかり延々観ておりました。
この時の印象的なキャスト、MCを演じるのが、誰あろう、「アラン・カミング」
後で、知ったけど、サムは、アランの才能に出会ったので、この舞台を手掛けたんだそう。(ちなみに、サムは、ゲイではないようです)
で。トニー賞をがっつり取ってるこの「キャバレー」の演出を見て、スピルバーグは、この「アメ・・」の監督をサムに任せた、らしい。サムにとっては映画監督は初めて。
いやぁ、舞台ではできない、カメラワークやら、話の運び、闇や雨の使い方、そして、何より、めちゃくちゃ重要な、絵画のようなその切り取り方!
すごい!
脚本は、別の人で、これはオリジナルのままに映画にしたらしいけど、それもすごい。けど、それを生かし切ったサムはすごい。
そして、思い出した。 以前観た、「Love, サイモン 17歳の告白」。
これは、完全にサムメンデスへのオマージュだ! (これも私の勝手な憶測)
「アメ・・」も、LGBTの悲劇だけではなく、ちゃんと明るいカップルも描いてはいるけれど、これを踏まえて、「Love、サイモン・・」は、もっと希望のもてる映画にして、答えを返しているのではないかしら。改めて、こっちの映画も、評価上げたくなりました。
話を「アメ・・」にもどして。
これは、サムの映画をちゃんと探してみなければ、と思いました。
007のくだりが、この映画にすでにでてきているけど、これは、脚本どおりだから?なのかな、運命か。www
いやぁ、すばらしい。
最後に、中身について少し。
こないだラジオで、「妻のトリセツ」を書いた人が、「全ての妻は、自分の夫はポンコツだ、と思ってますから」と言っていた!ww とっても説得力あるな、と。www
男も女も、ティーンエイジャーも、欲求不満。 性的にも、自己実現にも。 性的自己実現にも。
とにかく、どのキャストも、少ない出番であっても、ドキっとするあれこれを、絵ずらで語っていて、嘘がない。
とにかく、すごい作品です。
人間味溢れていて面白い
【虚飾に満ちた人生からの様々な形の自己解放を描き出す。サム・メンデス監督の剛腕が世界に知れ渡った記念碑的コミカル&シニカル&アイロニー作品でもある。】
アメリカン・ビューティー。
全く知らなかったがアメリカ産の薔薇の名前だそうである。
劇中、頻繁に表れる”アメリカン・ビューティー”の真っ赤な花弁。
当時の資料を読み直すと、”アメリカ人の夢は、テニスコートの半分もあるような前庭に、この紅い薔薇を植えて、朝食の食卓に一輪飾る事”というコメントがあった・・・。成程。
又、スティーブン・スピルバーグが”一切、リライトせず、この脚本(アラン・ポール)通りに映画にするように”と指示したとも書いてある・・。
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42歳の冴えない主人公、レスターを演じたケビン・スペイシーはこの役を初めての ”待望の普通の男” だったと当時言っている。(いやあ、普通の男ではないだろう!と軽く突っ込む。)
妻キャロリン(アネット・ベニング)と娘ジェーンから人生の敗北者として軽んじられているレスターは娘ジェーンの友人、アンジェラに一目惚れ(おいおい・・)をしたことで、リストラ対象になっていた会社を自分の意思で辞め、いきなり体を鍛え始める。(アンジェラの言葉がきっかけ・・)
そして、彼の娘ジェーンを主に彼らの姿をビデオに収める隣家の息子リッキー。そして、彼を監視する父フィッツ大佐。
だが、リッキーは時折、レスターに最上のマリファナを売っている・・。
ー個人的には、当初不気味に見えたこの家庭が、一番まともだったと思う・・。元海兵大佐フィッツの口癖は”人間は世の中のルールに従って生きるべきだ!”である。-
そして、レスターが念願叶って、アンジェラと結ばれようとした時にアンジェラの口から出た言葉・・・。(どこまでも、シニカルであるなあ。)
[劇中様々な形で出て来る”赤色”]
・彼らの家の赤い扉であったり、
・開き直って会社を辞めて、レスターが働き始めたハンバーガー屋のユニフォームであったり、
・レスターが憧れていたスポーツカー:ファイヤーバードの色であったり、
・そして、ラストの・・・
<虚飾に満ちた人々の生き方を、とことんコミカル&シニカル&アイロニー風味で描き出したサム・メンデス監督の記念碑的作品。
エンドロールで流れる、エリオット・スミスの美しいビートルズカバーの”BECAUSE”が、今作の余韻に浸らせてくれた作品でもある。>
<2000年5月 劇場にて鑑賞>
<2020年4月11日 DVDにて再鑑賞>
ケビン・スペイシーならではのねっとり感!!
バットエンドだけど、ハッピーエンドのような爽快感はなに?
一見序盤から奔放でやりたい放題で、女子としては嫌悪感すら湧いてきそうなケビンスペイシー扮する、中流階級の”おっさん”
終盤につれて、1番常識があって、人間味が魅力的に思わせられ惹きこまれてからの。。。バットエンド…!
すっかりやられてしまった!
このプロットを考えた人は、そんな主人公をバットエンドにしたのは、メタフォリックに生かしたのではないかと矛盾した何故かハッピーエンドを観たような錯覚に陥る。
ここに、この作品の数々の賞を受賞した、エンターテイメントがあるように感じた。
感じるものは多いです!
夜遅く見始めてのめりこみました。
なんだろう、この世界観は。
上空から町を見下ろす浮遊感のあるカメラワークと、中年男性のとつとつと喋るナレーションからはじまり・・・。
登場人物は、極端なほど分かりやすいです。
話はドラマでよくありそうな題材(思春期の葛藤、不倫・浮気・セックスレス、中年の憂い、物質的追求・権威性がもたらす成功への疑問符など)なのですが。
どこか含みがあり、重厚感がある。
町山さんの映画評論を見て、一気に謎が解けました。
陰影を過剰なまでにつけた撮り方!そこに登場人物1人1人の心の闇や影を感じとって、あの幻想的な感覚や狂気を覚えたのかと。
よくある"日常性"と、相反する"違和感"に魅せられます。
確からしい答えがありそうで、解けないもどかしさ。
好きな世界観でした。
この作品のレビューは難しいです。
良さは確かに感じるのですが、それを言葉にすると今ひとつピンとこない。核心をつけず・・・。もっと表現力を磨きたいと痛感しました。
どうしようもねぇ
人生は風に揺られるがままに
タイトルなし(ネタバレ)
娘ジェーン(バーチ)が父親を殺して欲しいと依頼するところから始まり、レスター(スペイシー)が「1年後に死ぬ」とナレーションを入れる。家族には人生の負け犬と思われていて、いきなりリストラの憂き目に・・・
チアガールをやってる娘のセクシーな友人アンジェラ(ミーナ・スヴァーリ)に一目惚れするレスター。娘を執拗にビデオに収める隣人のリッキー(ウェス・ベントリー)。妻は不動産ブローカーをする傍ら、不動産王のケリー(ピーター・ギャラガー)との不倫に励み、射撃の趣味を持つようになる。ジェーンはリッキーと親しくなるが、リッキーの父親(クリス・クーパー)は銃マニアでネオナチで偏屈なのだ。しかもかつてゲイであった自分を責め、息子にゲイ疑惑があると激怒する。そうでなくても盗撮、麻薬、陸軍学校の放校も気に入らない。
「筋肉がついたらレスターと寝たい」とアンジェラが言ったのを盗み聞きして、筋トレを始めたり、真っ赤なバラのCGによって彼女を妄想するシーンが印象的。ジェーンはベビーシッターで貯金して豊胸手術を受けるのが夢だった・・・が、かなりボインちゃんのソーラ・バーチ。
ハンバーガーショップで働くこととなったレスターは妻の不倫を目撃。いくら見せかけの夫婦でも慰謝料を取られるのはバカらしいと考える妻。娘はリッキーに父親を殺してと頼み、隣人フィッツはレスターとリッキーの関係を疑う・・・コミカルなようで深刻でもあり、崩壊しつつある典型的なアメリカの家族をシニカルに描いていた。
最後には「誰がレスターを殺すのか?」というサスペンスめいた展開と「この世は美しい」と死の直前に走馬灯のように過去を振り返る哲学的とも言えるエンディング。音楽も70年代のサウンド中心に楽しませてくれた。
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