劇場公開日 2000年4月29日

「あ==== 凝縮!!」アメリカン・ビューティー まろさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0あ==== 凝縮!!

2020年6月16日
PCから投稿

本当に、今までご縁がなく、観たい観たいと思っていた、サムメンデス監督の、賞をいっぱい取ってるあの映画!「アメリカンビューティ」 やっと!!! 観ました。。。

いやぁ、これ、園̪子温じゃん。三浦大輔じゃん。
彼等が影響を受けてないとは言わせないぞ! と心の中で叫びましたが。。。これは私の勝手な憶測。

とにかく。
私、ライザミネリの「キャバレー」が大好きで、YouTubeで懐かしく観てたら、
ある時、なんじゃこれ、っていうリメイク版の舞台「キャバレー」(サム・メンデス版と言われる彼の演出)を見つけて、まぁ、びっくり。 素晴らしい!
しばらくは、そればっかり延々観ておりました。
この時の印象的なキャスト、MCを演じるのが、誰あろう、「アラン・カミング」
後で、知ったけど、サムは、アランの才能に出会ったので、この舞台を手掛けたんだそう。(ちなみに、サムは、ゲイではないようです)

で。トニー賞をがっつり取ってるこの「キャバレー」の演出を見て、スピルバーグは、この「アメ・・」の監督をサムに任せた、らしい。サムにとっては映画監督は初めて。

いやぁ、舞台ではできない、カメラワークやら、話の運び、闇や雨の使い方、そして、何より、めちゃくちゃ重要な、絵画のようなその切り取り方!
すごい!
脚本は、別の人で、これはオリジナルのままに映画にしたらしいけど、それもすごい。けど、それを生かし切ったサムはすごい。

そして、思い出した。 以前観た、「Love, サイモン 17歳の告白」。
これは、完全にサムメンデスへのオマージュだ! (これも私の勝手な憶測)
「アメ・・」も、LGBTの悲劇だけではなく、ちゃんと明るいカップルも描いてはいるけれど、これを踏まえて、「Love、サイモン・・」は、もっと希望のもてる映画にして、答えを返しているのではないかしら。改めて、こっちの映画も、評価上げたくなりました。

話を「アメ・・」にもどして。

これは、サムの映画をちゃんと探してみなければ、と思いました。
007のくだりが、この映画にすでにでてきているけど、これは、脚本どおりだから?なのかな、運命か。www
いやぁ、すばらしい。

最後に、中身について少し。

こないだラジオで、「妻のトリセツ」を書いた人が、「全ての妻は、自分の夫はポンコツだ、と思ってますから」と言っていた!ww とっても説得力あるな、と。www

男も女も、ティーンエイジャーも、欲求不満。 性的にも、自己実現にも。 性的自己実現にも。
とにかく、どのキャストも、少ない出番であっても、ドキっとするあれこれを、絵ずらで語っていて、嘘がない。

とにかく、すごい作品です。

まろ