アメリカン・ビューティーのレビュー・感想・評価
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幸せの基準
出勤前に本作を観終わった。
そして外に出たら、車道に白いゴミ袋が舞っていた。しばらく見つめていた。
「幸せ」の基準とはなんだろう。一般的にはでっかい夢を叶えるところから、生きてるだけで丸儲けまで幅が広いように思う。自分自身を考えて見ても、即答で「幸せ」と答えられるかどうかわからない。なりたかった職業ではないがかなり長い間同じ職種で働いているし、いわゆる下っ端でもない。余裕があるほど裕福でもないが、映画館に行くことをためらうほど余裕がないわけではない。若い頃に思い描いた結婚生活ではないが、殺したいほど険悪でもない。いろいろ悩むこともあるけど見栄をはらずに話し、聴いてくれる友達もいる。なにより、平和ボケの国で生まれ育ち命の危険を感じたことはない。
欲をいえばキリはない。それに私が「幸せ」だとぼんやり抱いているイメージは果たして本当に私にとって「幸せ」なことなのだろうか?毎日いろんなメディアから大量に送り込まれてくる「幸せ」のイメージの欠片をこねくり回してできただけのものじゃないだろうか?ひょっとしたら、AIは私の幸せをもう文章化してるのじゃないだろうか?
私は本当に私の幸せをわかっているのかしら?
変人さん大集合
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ケビンが娘の友人に恋をする。
それを嫌った娘は、写真が趣味の変態男(誤解)と家出。
変態男(誤解)の父は変態で、ケビンに恋愛感情を持つ。
でついにケビンは娘の友人と体の関係を持つ直前まで至る。
でもその子に異性体験がないと分かるとやめてしまう。
その直後に変態男(誤解)の父に射殺される。
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アメリカ映画らしく、ろくな奴が出ない(場)
人間みんな変な一面も一途な一面も表裏一体で併せ持つってことかな。
おそらく深いメッセージが隠されていたんだろうが、分からなかった。
嫁はそのへんがちゃんと理解でき、めっちゃおもろかったとのこと。
深い傷口、泣き笑い。
ようやく見れた、まあ凄い脚本だなと感心。
ケビンスペーシーのMe too事件でミソが付いてしまって残念だが名作、名演で有ることに変わり無い。
内容はただのロリにはまって自滅する父親の話ではないく、家族一人一人の闇、アメリカの病巣をユーモラスに描いた傑作だと思う。
悪い奴など居ない、みんな一生懸命生きてるだけなのに何故何時もこうなっちゃうのかな、、、。
メイキング映像で見たが演劇畑出身のメンデス監督なのでリハーサルに2週間費やしたらしい。そう言うの凄く大切だと思う。
音楽も素晴らしい、サントラの歴史に残る傑作。
この気分に合う人向き
人の弱さ、虚栄、偏執、猜疑やジレンマなどを極端化して登場人物に投影しているので各人の考え方や行動に共感性を持つことはできませんが、換言すれば視点が覚めてシニカルと言えます。イギリスの監督によるアメリカ観察眼ならではです。
セリフ以上にカット割りやアングルで各人の心情を表現する処は演出技術でしょう。
まとまったストーリーがないのでドラマチック、サスペンス、スリラーは皆無です。
この監督独特の感性に波長が合う人には傑作ですが、そうでない人は私の数人の友人がそうであったように「どこが面白いの?」という作品でもあります。
光の当たり方、構図が奇跡的に良い作品。 内容は狭い話ですが、それだ...
光の当たり方、構図が奇跡的に良い作品。
内容は狭い話ですが、それだけに心理描写の表現方法に工夫が感じられました。
演出が芸術的で上品だと、下品な話も美しくなるものなんですね。
『アメリカン・アグリー』と改めた方が無難だろうね。
1999年、つまり、20世紀世紀末の出鱈目な話し。めちゃくちゃに古い価値観の中で漂って、悪夢にうなされるアメリカといった所だろう。言うまでもなく、約3年後の2001年9月11日に古い価値観に漂うアメリカが。
さて、この演出家はその予感を感じていたのだろうか?そうとは思えない。
誰が誰に対して語っているのか?全く理解出来ない。何で最後に、ショットされたジョン・レノンの『ビコーズ』なんだ?
もう一度鑑賞して確認したいところだが、私には時間がない。
どうでも良いが、銃声が5発って、誰を?
訳が分からない。
『アメリカン,アグリー』と改めた方が無難だろうね。たまたま、偶然にそうなってしまったが、アメリカの醜態は当時から醜態を極めていたように記憶する。但し、9月11日以降それが改まったどうかは分からない。しかし、この映画の影響でアメリカが態度を悔い改めた気配は全く無い。それが証拠にこの映画はもうすぐ、配信がストップする。つまり、興行的には何一つ良い所が無いのだろう。そこだけを評価する。
こんな回りくどい言い方しなくとも、まともに回っている国はたくさんあると思うが。
壊れていく男性の人生!! 日常をマタにかける作品
ケビン・スペイシーが仮面を被るように
幸せそうに見えながら、実際とは異なる
人間像が描かれていました。
浴槽に散りばめられた薔薇の花びらは、
外見は美しく見えても、中身は汚れた人間の
本能的な欲望に満ちて見えました。
会社からのリストラ、妻の浮気現場を
目撃するシーン、ハンバーガーショップで
働く姿は皮肉が込められていたエピソードでした。
娘の同級生に好意を寄せて、バーベルでトレーニングする場面は可笑しさと怪奇に見えました。
人生の最期を迎えるシーンは、哀愁の気持ちになるストーリーでした。
ちょっとずつの「あれ?」が積み重なって、最終的に全く予期せぬ地点にたどり着く
アメリカにある典型的な家庭が、アメリカ特有の問題によって崩壊していく様を描くブラックコメディ。
アメリカという国は1776年に建国された、他の国の歴史に比べれば、できたてほやほやの国である。だから彼らはいま、「国」というものをつくっている最中である。世界を舞台に躍進を続ける企業群、広大な面積や資源、世界の警察たる軍備、有名な大統領の話題性など、派手で見栄えもするので思い違いをしがちだが、国としてはだいぶ若い。
つくっている最中という状況に加え、多民族国家的な国民性や右も左も包含する広義の愛国心なんかも相まって、色んな問題が起きている。例えば、銃社会、労使の雇用契約、ティーンの性、精神的病理、退役軍人、共依存的な家族形態や人格形成、不倫や離婚問題、DV、同性愛への偏見などである。
そしてそれらの全てが余すところなく、主人公のレスター・バーナム家に降りかかり、家庭が徐々に崩壊していく。登場人物ひとりひとりに絶大な非はないように思えるが、ちょっとずつの「あれ?」が積み重なって、最終的に全く予期せぬ地点にたどり着く展開は、苦笑いでただ見つめるしかないほど、見事である。
今作でアカデミー賞を受賞した主演のケビン・スぺイシーは後年、ゲイ疑惑、セクハラ、小児性愛という極めてアメリカらしい問題で話題を振りまく結果となってしまった。公開から20年、アメリカは未だ建国の途上にある。
ケビンスパイシー天才
この作品はまだ学生時代に1度観て意味がわからず覚えてもいなかった。
このアプリで誰かの賞賛のレビューを読んで今日45歳で鑑賞。
面白かった、よくできていたし
各キャストの設定が1本の映画の中で上手にわかりやすく、できていた。
紅の使い方や映像も古くさくなく当時ならもっと感動したと思う。
何よりもケビンスパイシーの素晴らしさ
最初はキモくてダメダメな顔つきや動きなのに最後はセクシーで優しさや重みまで顔つきに出す 素晴らしい!
映画の中身は触れないでおきます
どの人の気持ちもわかる、これが人間って感じだった 流石賞をとっただけある
観てよかったです
どうやら男性受け?
冴えない中年を主人公だが、冴えないに至る過去や
そもそも変わりたい意欲があるわけではなく
物語の動く原動が基本的に無い。
起が無いので、承転も曖昧で冗長。
さらには、気色悪い描き方で娘の友達に欲情したり、
薄気味悪い行動ばかりの隣人同級生が許容されていたりと
生理的に受け付けない行動に対する罰が無いこともモヤモヤする。
作品の中で必ずしも悪が罰される必要はないが
多くの映画を観てきた中で稀な嫌悪感を抱いた作品だった。
冷たい家庭 ・無気力夫 ・浮気妻 ・親を嫌う娘 ・麻薬の売人 ・常...
冷たい家庭 ・無気力夫 ・浮気妻 ・親を嫌う娘 ・麻薬の売人 ・常習者 ・未成年との恋愛・虐待 ・盗撮・精神病 ・同性愛・差別 ・殺人 そのすべて含んだ アメリカ中流家庭のドラマ、それが「アメリカンビューティー(1999)」作品賞を含む5部門を受賞した、僕の好きな映画20作品の中には入る作品です。
「アメリカの美」アメリカの作品には珍しい皮肉と自虐タイトルである。作品にはピッタリだと思っていた。
でも実は作品に象徴的に出て来るバラの名前だった。このバラとても美しいが、根から腐っていく特徴があるらしい。もう震えるほど皮肉と自虐が神がかっている。
素晴らしかった
隣のおじさんが息子を理解するためにゲイを毛嫌いしているのに主人公に迫るのがつらい。しかも拒否されて面白い。それは射殺もしたくなるだろう。
いい女風を吹かせていると、そんな存在になってしまうゾーラ・バーチの友達が実は全く性体験がないのがつらい。
主人公がよかった時期を思い出して写真をしみじみと眺めていると殺されてしまう。奥さんまで彼に殺意を抱くし、なんでそうなってしまうのだろう。公開当時は家庭もなくてあまりピンとこなかったが、今は家庭があって主人公より10も上なので心にグサグサ刺さる。今は家族が自分の支えで奥さんが浮気しても怒らないし絶対に許す。悲しくはあるけど、家庭を失うようなことはしない。子どもにも殺されないように仲良くしたい。
生きればいいんじゃない
人を騙したり、自分に嘘をついたりしないようにしましょうっていうお話。
狂ってるなら狂ってるなりの自分で生きていけばいい。
ただ、それと命がいつまでもつかっていうのは別問題。
明日とは言わなくても、1年後に生きてる保証なんて誰にもない。
それならやっぱり、生きたいように生きればいいんじゃないっていう。
途中まではめっちゃイライラするけど
娘の友達にメロメロなダメ中年の主人公と、自分勝手な意識高い系感情の起伏の激しい妻が両親の娘がほんとかわいそうでイライラした。
ケビンスペイシーがまたピカイチにキモい!(褒めてます)
友達もお隣家族もみんな病んでるし。
でも、この映画の本質は一番最後!
ほんとの最後の最後で幸せとはなにか。何が幸福なのか。みんなないものねだりで隣の芝生は青くて、自分が実は幸福で満たされてるということに気づく。
それを知った死の瞬間が一番美しかった。
どこにでもいるような家族が崩壊していくお話。 夫婦のお互いへの不満...
どこにでもいるような家族が崩壊していくお話。
夫婦のお互いへの不満、子供が親に対する嫌悪感…家族の心がすれ違う。
ある意味、家族それぞれが全てを放棄しお互いを考えられなくなって理性を失ったらこう落ちていくのかもしれないと思うと怖くなる。
家族のあり方を考えさせられる1作。
地に足がついていない人びと
この映画は、最初から最後までずっとクレイジーというか、ヘンだった。
登場人物ほとんど全部が言動が極端だけれど、それもなかなか絶妙で、ありそうでないような、なさそうであるような、、、
なので、「これはリアルではない」と軽い気持ちで笑いながら見るものの、感覚的には身に覚えがあったり、「身近にこういう志向の人いる」と思わされ、結果的には全く他人事ではなった、ということになる。
日常は、そして人生は、リアルにけっこうこんなものだな、と思わされてしまう。
だらしなかったり、見栄をはったり、つっぱってみたり、トシや立場を忘れて子供のようになったり、大人であっても自分の悩みが解決ないままだったり、ない物ねだりをしたり。
最後に主人公は良心や感謝の念を抱くようになるけれど、そのときは人生はもう終わりだったりするところも!
本当のところで地に足がついていない現代の人々を、一段高いところからコミカルに描いたのだと思う。
なかなか凄い見せ方だなぁ~と感心してしまう。
病んでいるのは彼らだけではない
家庭も仕事もうまくいかない男。浮気が夫にばれるその妻。
反抗的な娘。日々虚言を垂れ流すその友人。
隣家に住む軍人あがりの男。その息子はマリファナの売人。みな病んでいる。
しかし、病んでいるのは彼らだけではない。私もおそらく病んでいるし、我々の多くがそう感じるからこの物語が高く評価されるのだろう。
救いのない結末を迎えるがやむをえない。
なんなんだ、この映画は‥
ラストまで「なんなんだ‥」の連続。
終わったら少し疲労感まであった 笑
他の人のレビューを見て、少し理解が深まっていった。
"自由"と"家族"と"人生の美しさ"
タイトルの「アメリカン・ビューティ」に込められてる意味はこの三つかな?
俺は「アメリカの美しさ」より、自由よりも尊さに重きを置く「日本の美しさ」のほうが好きかな?
もう少し大人になれば(現在30歳)、もう一段階面白く感じるんかな?
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