日露戦争勝利の秘史 敵中横断三百里
劇場公開日:1957年12月28日
解説
かつて雑誌『少年倶楽部』に連載された山中峯太郎の『敵中横断三百里』の映画化。「どん底」のコンビ、黒澤明と小国英雄が共同で脚本を書き「稲妻街道」の森一生が監督、「青空娘」の高橋通夫が撮影した。主演は「青空娘」の菅原謙二、「暖流(1957)」の根上淳、船越英二、品川隆二、「花嫁立候補(1957)」の川崎敬三。ほかに北原義郎、高松英郎、石井竜一、柳永二郎など。
1957年製作/86分/日本
原題または英題:Advance Patrol
劇場公開日:1957年12月28日
ストーリー
明治三十八年、旅順要塞がやっと落ちた後、広島大本営では一気に勝敗を決しようと、日夜御前会議が開かれていた。その決戦地として露軍が大兵力を集中している地点は鉄嶺か奉天か判然しなかった。それを探るため敵中深く騎兵斥候隊を送りこむことが決定され、第二軍騎兵第九連隊の建川中尉以下五名が使命を帯びて出発した。--雪の満洲平野。しばらく進んだ頃、コサックの大軍に追われた。逃げる六騎の前に馬賊が現われた。が、それは日本の特務機関の馬賊だった。彼らと別れて一週間、斥候隊は露軍と行きあったり、敵の馬賊に追われたり、吹雪に苦しめられたりした末、やっと鉄嶺を見晴す山の上にたどりついた。彼らは露軍の外套をまとって市街に忍び入り、偵察した。露軍の大群が集結し、汽車に乗って奉天へ南下していた。決戦地は奉天。一刻も早く知らせねばならぬ。帰途についた彼らはまたも露軍の大軍に出会った。それはたくみな露語で切り抜けたが休息のため中国人集落に入った時、日本兵であることを見破られ、追われた。コサック騎兵隊も追跡してきた。沼田一等卒が深みにはまった。敵弾にのぞけるのがチラと見えた。一行は目標となる愛馬を仕方なく捨てて、走った。包囲されたまま夜がきた。雪の中で睡魔に苦しんだ。五人は、愛馬が戻ってきたのを幸い、別々に包囲を突き破ることにした。一人でも生還して報告せねばと、集合地点に集った時、豊吉には馬がなかった。彼は敵弾に馬を射たれ、よろめき歩いてきたのだ。仕方なく彼を残して建川らが出発しようとした時、死んだ沼田の馬が現われた。それに乗った豊吉と共に、一行は本部をめざして駈けた。何度も露軍陣地を駈け抜け、苦難の末、日本の馬賊軍のもとへ着いた。それからはもう大丈夫。彼らは無事本部へ着き、報告を終え、重大な使命を果した。
スタッフ・キャスト
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建川斥候隊長菅原謙次
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豊吉斥候隊員北原義郎
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大竹斥候隊員高松英郎
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野田斥候隊員浜口喜博
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神田斥候隊員原田玄
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沼田斥候隊員石井竜一
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橋口特務機関長根上淳
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村上守備隊長品川隆二
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光岡馬賊隊長八木沢敏
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大山総司令官柳永二郎
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児玉総参謀長中村伸郎
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松川参謀伊東光一
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土井参謀高村栄一
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田中参謀伊沢一郎
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沢木副官川崎敬三
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平佐聯隊長南部彰三
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聯隊副官船越英二
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桂総理大臣荒木忍
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小村外務大臣伊達三郎
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長岡参謀本部次長見明凡太朗
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伝令小山内淳
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郵便係の兵米沢富士雄
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当直士官川島祥二
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七台子村の歩哨島照彦
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守備兵A高見貫
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守備兵B杉森麟
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守備兵C広川雅英
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守備兵D黒須光彦
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守備兵E毛利敏夫
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守備兵F川井脩
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守備兵G飛田喜佐夫
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守備兵H中田勉
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守備兵I志保京助
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守備兵J伊藤直保
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大蛇子村の支那人の老爺伊達正
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大蛇子村の支那人小杉光史
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馬賊呉藤山浩一
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馬賊李黒川清司
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馬賊朱湊秀一
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唄う馬賊谷謙一
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鉄嶺駅の機関手若松健
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露軍の将校高田宗彦
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支那軍の将校ジョー・オハラ
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馬車屋の主人大山健二
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電柱の下の支那人夏木章
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支那家屋の支那人此木透
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陳潮万太郎
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衛兵長杉田康