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劇場公開日:2000年11月25日
解説
東京で暮らす元中国国民党の軍人の老人と、中国人女性芸術家の交流を通して、生と死、人と人との不和と和解、歴史の無意味さなどをとらえた長篇ドキュメンタリー。監督は、89年に来日した後、日本のテレビ・ドキュメント番組などで活躍している李纓で、本作は初の劇場用長篇作品である。撮影も李監督自らが担当している。第49回ベルリン国際映画祭ネットパック賞(最優秀アジア映画賞)、00年香港国際映画祭国際批評家連盟賞大賞受賞作品。DVからのキネコ作品。
2000年製作/120分/日本
配給:龍影
劇場公開日:2000年11月25日
ストーリー
1998年、冬。かつて孫文の参謀として、中国国民党の将軍として、激動の中国史を生き抜いてきた馬晋三さんは96歳。アメリカに暮らす子供たちと離れ、ひとり東京で生活している。そんな彼を心配し世話をしているのは、不妊に悩む女性芸術家の熊文韵さんだ。ところが、彼女が寄こす家政婦たちに馬さんは厳しく、遂に熊さんと激しい喧嘩をしてしまう。それから暫くして、妊娠を望みながら創作活動に勤しむ熊さんに、馬さんの訃報が届いた。彼女が危惧した通り、馬さんの死は孤独だった。