鳴門秘帖(1957)

劇場公開日:

解説

大正十五年、大阪毎日新聞に連載された吉川英治の原作『鳴門秘帖』はこれまで度々映画化され、戦後も同じ大映が「甲賀屋敷」として長谷川一夫、山田五十鈴主演、衣笠貞之助監督で撮っているが今回も同じ衣笠貞之助が監督している。脚本は「稲妻街道」でコンビの衣笠と犬塚稔が書き、「大阪物語」の杉山公平が撮影した。主演は「銭形平次捕物控 女狐屋敷」の長谷川一夫。「稲妻街道」の市川雷蔵、「真昼の対決」の山本富士子「夕凪」の淡島千景、「赤銅鈴之助 新月塔の妖鬼」の林成年。色彩は大映カラー。

1957年製作/101分/日本
配給:大映
劇場公開日:1957年9月29日

ストーリー

徳川十代将軍家治の頃--全国外様大名の間には反幕の動きがあるとの風聞に幕府は監視を怠らなかった。弦之亟は虚無僧姿に身を装う幕府の隠密で無双流の使い手。阿波藩の動静をさぐるため身を寄せた寺で、山牢に幽閉された同じ幕府の隠密世阿弥の娘お綱に会い、世阿弥の生死の確認に協力を誓った。この弦之亟を追うのが、極心一刀流の剣士で無双流に勝負をいどむ戌亥竜太郎と、弦之亟を父の仇と狙うよねの二人。お綱は山奉行の道場に忍んで山絵図を盗み、それを頼りに父が幽閉されているという剣山に登った。急を知った弦之亟は後を追ったが、警固の一群に囲まれ目つぶしをくって谷間に転落した。そのため、お綱に救われたが目が見えなくなってしまった。閻魔堂で静養中の弦之亟のもとに竜太郎がやって来たが、目の見えぬことを知り後日に試合を約した。一方よねは、腕自慢の父が酒に酔って自分から弦之亟に仕向けた果し合いに敗れたのではないかと思うようになっていた。そのよねが阿波侍に追われ危険が迫った時、縁の下から彼女を呼んでかくまってくれたのが脱牢していた世阿弥だった。世阿弥は血書をよねに託し、よねと入れ違いに駈けつけたお綱をひと目みて息絶えた。よねが捕って詮議の最中、目の回復した弦之亟が現れて一大乱闘となった。しかし肩口を斬られたよねは血書のありかを弦之亟に告げて絶命した。よねを探し求めていたお綱が弦之亟から血書を受け取ることができ喜んだのも束の間、そこへ竜太郎が現われ弦之亟に試合をいどんだ。激しい剣の応酬の後、竜太郎の元結、弦之亟の袈裟が破れて勝負は終った。「鳴門を越せば徒らに天下を騒がす因となる。どうも気違い殿が描いた昔の夢……」弦之亟は血書を破りつづけるのだった。

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スタッフ・キャスト

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映画レビュー

3.0タイトルにもある鳴門

2016年3月25日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

楽しい

そこに近い公共施設にて上映した。
貸し出されたフィルムが切れたりしており、1回転して相手を斬り倒すシーンなどが変になってたり、フィルムらしいトラブルがあった(笑)
今ならマスターフィルムが何処かで見つかってたりして、綺麗な映像で観れるのだろうか?

作品としては、チャンバラ映画ファンでない限りは懐古趣味で見る程度だろうと思う。

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うにたん♪(DCPにも抜け穴あるんだ)