七つの顔の女
劇場公開日:1969年6月21日
解説
「殺すまで追え 新宿25時」の宮川一郎が脚本を書き、「進め!ジャガーズ 敵前上陸」の前田陽一がメガホンを取ったアクション・コメディ。撮影は「結婚します」の竹村博が担当した。
1969年製作/87分/日本
原題または英題:Lady with Seven Faces
配給:松竹
劇場公開日:1969年6月21日
ストーリー
城所雪子は、新しい仕事を計画し、仲間を集めた。まず彼女が片腕と頼む“学者”が刑務所から“錠前屋”をヘリコプターで吊上げ、みごとに脱獄。それに、温泉町でワイ本を売っている“印刷屋”、それに“坊や”が駆けつけて五人の仲間が揃った。彼女の狙いは、日東繊維の金庫に眠る五億円の裏金だ。雪子の美貌で日本繊維の小沢常務をグニャグニャにしておいて、金庫周辺の防犯装置を探って、いよいよ計画実施。慎重に消防訓練のドサクサにまぎれて、鮮やかに成功と思いきや、坊やの早とちりで、スリ替えたはずのニセ札入りの麻袋を御生大事に持ち帰ってしまった。しかし、五人組は諦めず、五億円の新しい隠し場所をつきとめ、警戒ラインを突破、みごと五億円を手中に収めた。しかし、現ナマを海に浮ぶ戦時中の海堡にかくした四人は海上保安庁によって海堡が爆破され、四億円は散ってしまい、雪子だけが一億円を得たが全額をポンと孤児院に寄付してしまった。しかし、誰も雪子を非難しない。印刷屋がサバサバした顔で叫んだ。「面白かったな……またやろう!」と。