ドン松五郎の生活

劇場公開日:

解説

人間の言葉を喋る犬、ドン松五郎をめぐって起きる騒動を描く。井上ひさし原作の同名小説の映画化で、脚本・監督は「海に降る雪」の中田新一、撮影は「ひとひらの雪」の川上皓市と小林達比古がそれぞれ担当。主題歌は、西村知美(「夢色のメッセージ」)。

1986年製作/103分/日本
配給:東宝東和
劇場公開日:1986年3月21日

ストーリー

松沢圭子は小学生の頃、家族とハイキングした際、一匹の仔犬を拾った。仔犬はドン松五郎と名づけられ、三年の歳月がたち、圭子は中学生になっていた。圭子の父、きよしは売れない小説家で、副業としてTVの奥様ワイドショーの企画を担当している。今日も松沢家に、野山プロデューサーが訪れ、新鮮な企画はないかときよしをせっつく。見かねたドン松五郎は、犬族の淀を破って、ワープロを使って喋ってしまった。その事実は野山に知らされ、ドン松五郎は圭子と共に奥様ワイドショーに出演。ワープロを打ち、人間の言葉がわかる犬とたちまちスターになる。圭子の母、久子がTV局と契約、サイン会、CM出演などと、久子をマネージャーにし、ドン松五郎は忙しい日々が続く。内閣調査室長、土屋は総裁選挙を控え、福山教授の犬は人間の言葉を理解するという研究をもとに、犬を訓練して政治に利用することを考えていた。そして、ドン松五郎にめをつける。奥様ワイドショーの特別版に、再び圭子と出演したドン松五郎は、評論家の和田にペテン師よばわりされた。怒ったドン松五郎は、全ての犬は人間の言葉がわかると暴露してしまう。それを知った人間たちは犬を捨てはじめ、ドン松五郎の恋人おぎんも捨てられた。飼主の政治家、岡崎の献金の取り引きの際、そばにいたという理由からだ。土屋の動きに気づいた岡崎は福山を誘拐した。ドン松五郎は犬の掟を破ったので、犬たちの裁判にかけられた。やって来た圭子は、「ドンは卑法者でない、どうして皆、自分たちの都合ばかりで目をつぶって、人間の心を変えないのか」と説く。岡崎たちは犬の言葉がわかる圭子を誘拐した。後を追うドン松五郎。通りかかって異変を知った圭子の弟、浩一は、おぎんと共に気球に乗って追跡する。ドン松五郎が途中、仲間の犬に知らせたため、彼の後を犬の集団が揃って追う。圭子は一軒の家に連れてこられ、追って来たドン松五郎も岡崎たちに捕えられてしまう。そのとき、犬たちが窓をやぶって飛びこんで来た。犬の集団に降参した岡崎たちは犬たちに謝り、やって来た警察に捕まった。平和がもどり、圭子と浩一と散歩にでたドン松五郎は、土屋の手下に銃で狙われる。ドン松五郎はそれに気づき、向かっていくが銃声と共に姿を消すのだった。

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