多羅尾伴内 十三の魔王

劇場公開日:

解説

前回と同じく片岡千恵蔵の現代劇主演による探偵活劇“多羅尾伴内シリーズ”久々の登場で「天狗街道」の比佐芳武が脚本を書き「恋風道中」のコンビ、松田定次が監督、川崎新太郎が撮影した。主演は千恵蔵(近作は「はやぶさ奉行」)、「ジェット機出動 第101航空基地」の高倉健、星美智子、「どたんば」の中村雅子、「警視庁物語 夜の野獣」の波島進。それに三浦光子、志村喬。

1958年製作/93分/日本
原題:Human Pinballs/Man of Thirteen Eyes
劇場公開日:1958年1月15日

ストーリー

興奮のるつぼと化している競馬場の群衆の中から、サッと一条の光線が走った。ちょうどその時、スタンドの屋上から一人の娘がもんどりうって落ちて来た。たまま居合せた伊豆丸博士の手で自殺と断定されたが……。これも偶然この事件を目撃した御存知多羅尾伴内は深い疑問をもった。死んだ雪江は騎手市田の恋人であったが、かつては伊豆丸博士夫人篤子の弟譲吉の女であったのだ。伴内は、雪江の勤め先キャバレー・インパールに行き、市田と譲吉が争うのを目撃した。その直後市田は何ものかに殺され、譲吉に嫌疑がかかった。しかし伴内は雪江--市田と相つぐ殺人に何か大きな秘密がかくされていることを察し取っていた。かくて……ある時は賭博師に、またある時は老巡査に、片眼の運転手にと扮して活躍を開始した。雪江の死の現場から紛失していたハイヒールから一味が国際的な犯罪団であることを知った伴内は、不敵にも画家に扮して敵中に入り、画解きをして見せた。一味の一人、十亀を格闘の末捕らえたが、何ものかに殺されていた。インパール、パレワ、マンダレー、ミンジャン--すべてビルマに関係ある名前が登場することから一味の首領を張景文と睨んだ伴内は単身張邸に乗り込んだが、一室に閉じ込められてしまった。張こそは伊豆丸博士の実兄周吉であった。ビルマより麻薬王となって秘かに帰国したが、許婚の篤子が弟と一緒になっているのを知って復讐の機会を狙っていたのだった。別の一室には伊豆丸博士と篤子が生命の危機にひんしていた。あわや、という一瞬、小窓より脱れた伴内が現われ、張一味は亡ぼされた。伊豆丸博士はじめ一同がほっとした時、伴内の姿はすでにそこになかった。

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