瀬戸内少年野球団・青春篇 最後の楽園

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解説

瀬戸内の淡路島で敗戦をむかえた野球少年少女の10年後の東京での青春を描く。阿久悠の同名小説を河本瑞賢と三村晴彦が共同で脚本化、監督は「愛の陽炎」の三村晴彦、撮影も同作の羽方義昌がそれぞれ担当。

1987年製作/112分/日本
原題:MacArthur's Children 2/MacArthur's Children Part 2
配給:日本ヘラルド

ストーリー

昭和31年、春。明大生になったばかりの櫟壮介は、故郷の淡路島から上京してきた無二の親友不破二郎と東京駅で再会した。二郎は戦後初の世界チャンピオン白井義男に憧れ、ボクサーになるために上京したのだ。その夜、二人は野球仲間であり永遠の恋人である美少女・菜木を捜し出すことにした。それから一年、壮介はいっこうに腰をあげる気配もなく、階下の部屋に住む気の良いストリッパーのミッキー・マッキーこと三木牧子と肉体関係を結んだりして二郎を憤慨させた。やがて菜木の消息が知れた。バー・亜米利加囃子でピアノを弾いているという。二人は取るものもとりあえずその店に急ぐが、既に姿を消してしまったと教えてくれたのは、バーテンダーのジョージ三田村だった。彼女のピアノの師匠だったという滝山幸作を紹介してくれたが、滝山も彼女の居場所を知らなかった。亜米利加囃子で菜木はあめりかかぐや姫と呼ばれ、大勢の婚約者がいたという。三田村は菜木の兄・雄からの申し出だとして辻介に3万円渡し、菜木捜しを依頼した。手始めは劇団“黒頭巾”のリーダー唐木三四郎だった。唐木と対峙しているときライバル劇団の殴り込みがあり壮介も捲き込まれ、警察に泊められた。次は太陽族の学生・今西を捜したが会えず、季節は秋に変わろうとしていた。滝山が病気になり、壮介は銀座のビルの一室に滝山を見舞ったが、その部屋に不意に菜木が現われた。11年ぶりの再会だった。その夜、美しく成長した菜木を真ん中にして、辻介、二郎の三人は川の字になって眠る。アメリカ兵と遊び暮らす母親、酒びたりで菜木の美貌を金に換えようとする兄を棄て、自殺行の旅に出たが果たせず戻ってきたことが菜木の口から語られた。壮介は鎌倉の菜木の家に彼女の母を訪ね、結婚を申し込むがにべなく拒絶される。江崎という男との結婚が決まったのだという。その江崎との結婚式の前日、菜木は再び壮介の下宿に逃げ戻ってきた。西伊豆の旅館に身をひそめた二人は、初めて結ばれた。菜木は壮介のために花嫁衣裳をつけ、静かに脱ぎ捨てる。甘美な愛の日々が過ぎてゆく。だがある日、江崎や雄の追っ手が旅館を襲い、菜木を連れ去る。壮介はひとり取り残され、楽園が終わったことを痛感した。

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