ゼイラム

劇場公開日:

解説

突如来襲した極悪宇宙人“ゼイラム”と、それを追って地球にやってきた女賞金稼ぎ、その戦いに巻き込まれてしまう二人の平凡な地球人が繰り広げる一夜の攻防戦を描くSFアクション。「未来忍者」の雨宮慶太監督の劇場映画デビュー作。91年東京国際ファンタスティック映画祭正式出品作品。

1991年製作/97分/日本
劇場公開日:1991年12月21日

ストーリー

大宇宙の片隅のとある街、護送中の戦士が逃亡した。すかさずそれを追う兵士達。しかし、一瞬のうちに辺りは血の海になり、飛び散る腕、足、胴体……。ボロボロのマントを羽織った戦士の名はゼイラム、伝説の不死身のエイリアンだ。そのゼイラムが太陽系7番目の惑星、地球に逃げ込もうとしていた。当局からゼイラム逮捕を請け負った女バウンティ・ハンター“イリア”と相棒のコンピューター“ボブ”は、一足早く地球へ潜り込むが、未知の惑星で仕事をするには様々な掟がある。宇宙法に定める地球の文明度数は36/100。あらゆる活動の痕跡を残してはならないため、やむなく彼らは擬似空間=ゾーンをゼイラムの侵入進路に張り巡らすことにした。その中でなら地球人に気付かれずに奴と戦うことができるのだ。 物体転送機の準備は整った。しかし、イリアだけでなく、地球人の神谷と鉄平の二人も一緒にゾーンの中に転送されてしまう。時間がない! 二人を巻き込んだまま、ゼイラムとの熾烈な戦いの火蓋は切って落とされた!! 一歩も引かぬ構えで対峙するイリアとゼイラム。ありとあらゆる銃弾、砲弾を駆使した二人の気がぶつかりあうが、ついに弾が尽き、それぞれのエネルギーも切れてきた。目にも止まらぬスピードでゼイラムにパンチや蹴りを浴びせるイリアをもろともせず、反撃してくるゼイラム。ゼイラムの満身の力を込めた一撃がイリアの頭上に振りおろされようとした瞬間、イリアはボブの指示でゼイラムをフリーズ(セーブ)し、転送しようとするが、ゼイラムの手下のグロテスクな小怪物リリパットのせいでイリアだけが転送され、転送機も破壊されてしまう。 ゾーン内に取り残された鉄平、神谷の前に息を吹き返したゼイラムが襲い掛かる。転送機の修理には2時間、そしてゾーンはあと3時間で消滅してしまう。イリアは仕方なく事の成り行きを二人に説明し、彼らをゼイラムと戦わせることにする。そして、ようやくイリアの転送が成功。すかさず放ったイリアのバズーカがゼイラムの体を貫いた。燃え尽きてほとんど骸だけになりながらも、再び反撃を開始するゼイラム。ゾーンの残り時間はあと15分しかない。追い詰められたイリアは許可のないメティス砲を使うことを決意する。危機一髪のところで、メティス砲が命中。燃えカスとなったゼイラムだが、円盤状の頭蓋骨だけが焼け残った。証拠としてそれをセーブして転送。戦いは終わったかに見えたのだが……。

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映画レビュー

3.0コンピューターはwindowsなんかない時代。グラフィックと言えば...

2023年3月25日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD
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マサシ

4.0日本産ハリウッドSF映画

2022年8月10日
iPhoneアプリから投稿

観たのは小学生以来だろうか?

当時はとにかくゼイラムの印象が強烈だった。
和風クリーチャーのクールなデザインと、何度も形態を変えながら迫り来る恐ろしさ。
そしてなんと言っても、ゾーンを始めとするSF設定に子供心は魅了された。

あれから20数年ぶりの鑑賞。

今見ると、この作品が実に多種多様なハリウッドSFのオマージュに溢れている事が分かる。
ターミネーター
エイリアン2
プレデター
ブレードランナー
遊星からの物体X
挙げればキリがないほどだ。

では、それらが単なるパロディに見えたかといえばノーだ。むしろ、ハリウッド映画への憧れと夢と情熱をそこらかしこから感じる事ができた。
当時の日本映画で出来るハリウッド映画的演出の集大成とも言えるような作品であり、限られた予算の中で執念で作り上げた作品と言えるだろう。

そんなハリウッド的演出を多々取り入れる中で、独特の音楽や世界観。そして雨宮慶太デザインのゼイラムによりしっかりとオリジナリティを担保しているのも素晴らしい。

途中カット割が少なくダラダラと中弛みする展開や、脚本の都合で戦士イリアがあまりにポンコツに見えたりと。気になる点は多数ある。
が、それを補って有り余るほど魅力に溢れた作品だ。

絶望を乗り越えての爽やかなラストも清々しいものがあった。名作。

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ジョイ☮ JOY86式。

3.5あら、ゼイラムさん。

2021年11月22日
Androidアプリから投稿
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アキ爺

4.0これが30年前の作品とは信じられない

2021年10月4日
Androidアプリから投稿

SFアクション映画の名作
文句なしのスマートな作品です
30年前の作品でありながら、今観てもこれだけの作品は少ない

森山祐子にカッコイイヒロインを演じさせるという下心優先の低予算映画
なんと、3000万円くらいであのクオリティ
数々のヒーロー物を手がけた鬼才雨宮慶太の作品

“サイコゴアマン”なんてアホ映画で満足している若者で、まだ観ていないなら観るべき映画の筆頭でしょう
塚口サンサン劇場での今更ながらの放映は、そういう意図を含んでいるのではないだろうか

昔一度観ているのでプライムビデオで済ましたのを後悔しました
判断をあやまった
映画館で観たかったが
終わってしまいました

ゼイラムの造形は、武士がすげ笠をかぶったようで印象的ですが、基本は
エイリアンとプレデターを合わせたようですね
この二作品が後の作品にどれだけ影響を与えたかがよくわかります
今作にも二作品のパロディーがかなりあります
なにげに登場時のお経の合唱が不気味さを増すんですよね
寄生生物なので、能面ヘビ以外はユニットじゃなく寄生された身体じゃないかなぁ
サイコゴアマンの遊園地の着ぐるみとはレベルが違いますよ
しかし、それがかわいいなんてひともいますね
ムリからにいい所を探す必要は無いと思うんだが

ヒロインの森山祐子は文句なくカッコイイ
彼女の代表作になりました
よく知りませんが、当時はそれなりに人気があったようですね
ただ、この映画の魅力は彼女のせいではない
彼女が一役買っているのは確かですが、彼女でなくてもいい

予算が少ないなら
ストーリーを単純化し
役者を減らす
ゾーンという閉鎖空間の設定も予算的に貢献している上、弱いキャラをまぎれさせることで緊張感を増している
弱キャラに上手い俳優とイケメンとツボを心得ている
工夫すれば出来るんだよ

造形的にアクションがしにくかったら 技術でカバーする
特にこれが大事です
着ぐるみを着たプロレスをするなら、プロレスラー並のアクションがいる
昔のヒーロー物は卓越したアクションと特撮で迫力を出していた
サイコゴアマンのはタダの取っ組み合いで芸がなかった

ゼイラムは悪役が動きにくい分、背景は暗くし、サウンドで盛り上げ、触手をとばしたり
ヒロインもハデに一人アクションしていました

外国の遅れた文化をわざわざ賞賛するのはなぜなんだろう
日本のサブカルこそ胸を張っていいのに
舌が肥えすぎて、たまには不味いものを食べたくなるんだろうか

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nakaji

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