THE END OF EVANGELION 新世紀エヴァンゲリオン劇場版 Air/まごころを、君に

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劇場公開日:1997年7月19日

解説・あらすじ

1995~96年に放送され社会現象を巻き起こしたTVアニメーション「新世紀エヴァンゲリオン」の劇場版で、TV放送時に物議をかもした最終2話を完全新作で描きなおした完結編。TV版24話から分岐する、もうひとつのエンディングとなる第25話「Air」と第26話「まごころを、君に」で構成される。最後の使徒であった渚カヲルは倒されたが、カヲルを自らの手で殺したことで碇シンジは心を閉ざしてしまう。一方、「人類補完計画」をすすめるゼーレはNERV(ネルフ)司令のゲンドウと決別。NERV本部を押さえるため戦略自衛隊や量産型エヴァンゲリオンを次々と投入し、本部は壮絶な戦場と化していく。第25話「Air」に相当する部分は、同年春に公開された劇場版「シト新生」内の「REBIRTH」編で公開済みであったが、アフレコや画面の修正などが若干行われている。

1997年製作/87分/日本
配給:東映
劇場公開日:1997年7月19日

スタッフ・声優・キャスト

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受賞歴

第21回 日本アカデミー賞(1998年)

ノミネート

話題賞 作品部門/俳優部門  
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映画レビュー

4.0 社会現象の渦中で『なんかキモい』と言われながら

2025年10月17日
PCから投稿

怖い

興奮

斬新

当時エヴァはまさに社会現象でした。1990年代の日本は世紀末オカルトブームの真っただ中であり、エヴァの持つオカルト・内面世界の要素はクリエイターの意図を超えて反響を呼んでいたと思います。その結果、エヴァは難解で意味深な作品であるというパブリックイメージが醸成され、バス停で待つ小学生達から「あんなアニメにのめり込む奴はおかしい」「なんかキモいよね」という声が日常風景として聞こえる程でした。インターネットの普及期だった事もエヴァのハイテク・近未来描写に説得力を与えていたかも知れません
小学生~中学生だった私は「あんな作品にのめり込む、なんかキモいやつ」でしたが、いわゆる考察とは無縁のまま、単純にロボットアニメとして楽しんでいた為に肩身の狭い思いをしていました。そして本作(通称:旧劇場版)に関しては、「面白い。圧倒される。でも意味がわからないし怖い」という感想を抱いていました

大人になって改めて旧劇を見ると、「シン~」と物語の骨子に大きな違いはない事が理解出来ます。シンジ、ゲンドウ、ユイ(綾波)の核家族におけるエディプス・コンプレックスのストーリーが決着し、自立した主人公がヒロインと出会って終わるのです。テレビ版で各キャラクターが抱えた課題は同一ですから、終末世界をテーマにしたものが旧、終わりそこねた世界(つまり我々が今生きている日常です)をテーマに視野を広げたものがシンであるという認識で良いでしょう

旧劇のわかり辛さについては、監督が「テレビ版の課題を素直に消化すると、物語がストレート過ぎて観客の期待に応えられない」と感じたからでは? という邪推も沸きました。本作は終末論的な映像がひたすら続き、観客の中で情動と意味(破滅のスペクタクルと家族の物語)のリンクが中々成立しません。演出と宗教用語による意図的な煙幕と、テレビ版の結末として妥当なプロットを提示する監督の誠実性が同居する本作ですが、家族の物語としてよりストレートな表現を選んだシンを経たことで、両属性の峻別がより容易になったと言えるのではないでしょうか

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フレンチクローラー

2.5 夢から醒めてみれば

2025年5月31日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

『シン・ゴジラ』抜きにはエヴァは語れないのかもしれません。
一応の完結を迎えたのがこの作品で、圧倒的なヴィジュアルは映画館の大スクリーンに映えていました。それにしても公開の手順が非常にトリッキーで、まずは総集編と、完結編の途中までという形で劇場版をやり、それにはDEATH&REBIRTHという2部形式のタイトルをつけ、まるで『伝説巨神イデオン』の劇場版を彷彿とさせる公開形式をとりました。

その、いよいよ完結編として公開されたのが本作。そして非常に残念な結末を迎えたのでした。それは、観念的な収束に過ぎず、人類がどうなったかなどの重要なポイントは描かれないまま、それぞれのキャラクターがフレームから消えていきます。

ある意味、テレビ版とは違う結末が描かれており、これが物語の帰結と言えなくもありませんが、その後コミック版が独自の結末を迎え、さらには劇場版の新シリーズも立ち上がるという、物語としては全く収拾つかない状態に。さすがに、追いかける気にもなれず、ひところの熱病が嘘のように冷めた状態になりました。ところが、『シン・ゴジラ』で、庵野秀明氏が復活なさって、がぜん注目を浴びる展開になりつつあります。

とにかく、この映画一本単体として見れば、非常に不完全で、なにが言いたいのかまったく理解できない内容になっています。ただ、異常にテンションが高く、漂う緊張感だけは、アニメ史上例を見ないものだったといってもいいのではないかと思います。

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うそつきかもめ

4.5 豊かさと不安と逃避と狂気の作品

2025年5月29日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD、VOD

難しい

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eigazuki

3.0 うん、わからん

2024年6月1日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

何か分からんがエヴァっぽい映像だった。

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ダビ

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