新幹線大爆破(1975)

劇場公開日:

解説・あらすじ

爆弾を仕掛けられたまま発車した新幹線を舞台に、犯人グループと捜査陣の攻防をスリリングに描いた名作サスペンス映画。

午前9時48分、乗客約1500人を乗せた東京発博多行きの「ひかり109号」が発車した。しばらくすると国鉄本社公安本部に、109号に爆弾を仕掛けたという電話が入る。爆弾は新幹線が時速80キロ以下に減速されると自動的に爆発するという。犯人は工場の元経営者・沖田哲男と工員の大城浩、そして元過激派の古賀勝で、国鉄本社に500万ドルを要求。運転指令長の倉持は運転士の青木に事件発生を知らせるとともに、警察庁の須永刑事部長や公安本部長の宮下を招集して緊急対策本部を設置する。息の詰まる駆け引きが繰り広げられるなか、巧妙な手口を駆使する沖田はついに500万ドルを手にする。一方、恐怖で極限状態に陥った人々を乗せた109号は広島駅を通過する。

犯人の沖田を高倉健、運転士の青木を千葉真一、運転指令長の倉持を宇津井健が演じた。監督は、「やくざと抗争」「ゴルゴ13」の佐藤純彌。

1975年製作/152分/日本
配給:東映
劇場公開日:1975年7月5日

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(C)東映

映画レビュー

4.5緊張感と人間ドラマの配合が見事

2020年10月31日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

新幹線に爆弾が仕掛けられ、時速80キロを下回ると爆発するというアイデアが秀逸だ。後のヤン・デ・ボン監督、キアヌ・リーブス主演の『スピード』の元ネタとなっているが、新幹線という限定空間の緊張感に加えてスピードも落とせないからタイムリミットも生じるので、さらなるスリルが生まれる。しかも、このアイデアは新幹線の安全神話の盲点をついているところが素晴らしい。新幹線は、何か異常を検知したら止まる仕組みになっているが、止まったら爆発してしまうからだ。
運転手、乗客、国鉄、政府に警察らの思惑が交錯する人間ドラマも非常に見応えがある。なにより犯人側のドラマがきちんと描かれているのが良い。この爆弾テロは弱者である犯人側の異議申し立てであり、戦後日本経済の成長に取り残された人々の怒りなわけだ。テロとは本来、弱者によって引き起こされるものだ。テロを卑劣だと断じるだけでは、テロを根絶できない。弱者救済こそが本当の「テロとの戦い」なのだとこの映画は教えてくれる。

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杉本穂高

4.0健さんも千葉ちゃんも

2025年3月18日
PCから投稿

東映が力を入れたワリにはヒットせず、代わりにフランスで犯人側のシーンを大幅カットして上映したら大ヒットしたらしいです。
それなりのサスペンスは感じますが、派手なアクションシーンが少なく大作的なダイナミックやスケール感は乏しいです。
ただ健さんも千葉ちゃんも何だか持ち味が殺されていて無駄遣い気味、宇津井先輩だけがいつもの大映テレビ的なキャラクター通りのど真ん中演技で押しまくっているところが妙に可笑しいですね。

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越後屋

4.0手汗握る作品!

2025年3月5日
iPhoneアプリから投稿

泣ける

興奮

萌える

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ちさここはる

4.0タイトルからは想像できなかった人間ドラマ

2025年2月27日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD
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くまっち