女帝(1995)
劇場公開日:1995年2月4日
解説
バブル最盛期に株で大儲けしたある料亭の女将の生き様を描いたドラマ。主人公のモデル問題で話題を呼んだ作品でもある。監督、脚本は「連れ込み旅館の若女将」のすずきじゅんいちが担当。撮影は、やはり同作品や「ただひとたびの人」を手がけた田中一成。主演は「未来の想い出 Last Christmas」の真行寺君枝。スーパー16ミリ。
1995年製作/94分/日本
配給:ケイエスエス
劇場公開日:1995年2月4日
ストーリー
料亭・尾花の女将・恵は仕手集団の中心人物・高橋に気に入られ、一介の仲居から現在の地位を築き上げた、おくゆかしいがやり手の女性だった。1989年、時代はまさにバブル前夜。税金問題に四苦八苦していた恵は、丸勧証券会社の星野という男と出会う。星野は大金を自由に動かせる恵のような大口の顧客を欲していたのだ。恵は星野の指導の下、銀行に借金しては次々に株を買いまくり、莫大な利益を上げていった。まるでゲームのように行われる株売買。そんな恵の様子を見て、今は没落して若い妻と暮らしている高橋は複雑な思いに駆られるのであった。しかし、高橋の心配をよそにすっかり波に乗った恵は、丸勧証券以外の証券会社との取引も開始。料亭の奥に各会社の出張所を入れるほどの勢いを誇るのだった。ところが、恵のブレーン・星野が会社を突然やめて渡米したのを機に、恵のツキも終わりを告げてしまう。こうして、バブル時代の寵児・女相場師は舞台から消えることになるのだった。