昭和ひとけた社長対ふたけた社員 月月火水木金金
劇場公開日:1971年10月30日
解説
新社長シリーズ第二作。脚本はシリーズ前作「昭和ひとけた社長対ふたけた社員」の笠原良三。監督は「父ちゃんのポーが聞える」の石田勝心。撮影も同作の志賀邦一がそれぞれ担当。
1971年製作/86分/日本
配給:東宝
劇場公開日:1971年10月30日
ストーリー
洋々産業社長奈良田真助は、愛知県からの帰り道、東名高速での大事故にぶつかり、やむなくモーテルに一泊する羽目となった。そのモーテルのベッドを見た真助は一つのアイデアが浮かんだ。それは車のスプリングを利用してベッドを作ることだった。早速、真助は開発課員甘利を従え、京都の織物をベッドカバーに取り入れようと加茂川織物の女社長加茂川茂子と打ち合わせを開始した。当の茂子は、真助が独身と聞いたとたんに色っぽくなり、迫ってくる。次の日曜日、真助は、三年前に死に別れた妻そっくりなクラブ“民”のママ民子とデイトの時間を作りレストランで待ち合わせたが、茂子とバッタリ合ってしまった。あわてる真助にお構いなく、茂子は酒を注文し始めた。入ロに現われた民子はそんな二人を見て、一瞬ためらうが帰ってしまう。しかたなく、真助は酔った茂子をホテルに送って契約書にサインを貰い帰ろうとするが、強引な茂子はお色気をつかって真助を帰そうとしない。真助は、茂子が浴室に入った隙に契約書を持って一目散。そんな苦心の結果、試作第一号のベッドができあがった。真助たちは、昭和精密スプリングと西陣の高級生地を生かした豪華なベッドに歓声を上げた。ベッドPRの話しに入った時、社員の早川がクラブ“民”の歌手林ハルミと結婚することになったから、モニターとして一台貰いたい、と申し出た。真助はさすが昭和ふたけた生れとばかりに承知した。早川とハルミの結婚式当日、仲人狂の総務部長猪狩が媒酌人をやることになっていたが、妻勝子が急性盲腸炎で入院してしまったために、真助と民子が仮夫婦となって猪狩の代役を勤めることになった。とどこおりなくインスタント仲人を終えた帰り際、真助は民子にプロポーズするが、何故か民子は答えない。一方、早川の仲人を逃がした猪狩は、今度は真助の娘節子の縁談をまとめようと奔走するが節子を慕う甘利は、憤然と真助に、民子には療養中の良人が居り結婚はできないからと民子の代弁をしてしまう。そんな時、東洋スカイラークホテルと、一挙に千八百台のベッド契約にこぎつけたが、事情を知らない高松会長はアメリカ資本のベッド会社から買つけ準備を進めており、真助たちの契約は危なくなった。真助の必死の説得作戦が開始された。高松会長もようやく事情を呑み込み洋々産業のベッドは無事東洋スカイラークホテルに納入された。