社長外遊記
劇場公開日:1963年4月28日
解説
「続社長漫遊記」の笠原良三のオリジナル・シナリオを、「太平洋の翼」の松林宗恵が監督したサラリーマン喜劇。撮影もコンビの鈴木斌。
1963年製作/98分/日本
配給:東宝
劇場公開日:1963年4月28日
ストーリー
丸急デパートの社長風間圭之助はなかなかのフェミニスト、愛妻幸子と五人の娘のよきパパだ。秘書課長の中村が英会話の勉強に通い始めたのは、恋人会田春江とのデイトを楽しむのが本心らしい。おっとり刀で飛び込んで来たのは大島常務。今月の売上げがライバルの福助屋に負けてしまったのだ。早速営業のおトボケ珍田部長を呼び出し、対策を練るがサッパリ効果なし。ある日、圭之助の旧友でハワイの雑貨商人ジョージ・沖津がやって来て、その夜は盛大な宴会が開かれた。アルコールの入ったジョージは床の間の活花を食べたり襖をあけて立小便、果ては裸になってシコを踏む始末であった。ジョージがハワイへ帰って数日後、大島常務がまた血相かえてとび込んで来た。福助屋が香港に支店を出したという。海外発展の先弁をつけられては男がスタルと圭之助は一大発奮、ハワイに丸急の支店を出そうとグッド・アイデアだ。ハワイの市場調査と建設敷地買収の大使命をおびて、中村が春江への思いを残して出発した。三カ月が夢のように過ぎた。ハワイは素晴らしいし、気候はいいし食事もうまい。海岸や街には、楽しいアベックやビキニスタイルの美人が一杯で、若い中村は頭にきた。圭之助たちがハワイへ来る日が来た。ホノルル空港には中村をはじめジョージとジョージの店のNO1売り子のキャサリン岡田が、出迎えた。ミス・キャサリンの熱いキスで、圭之助、大島、珍田の三人はその場でボーとなってしまった。その夜、日本料理屋さくら亭で、圭之助達の大歓迎会が開かれた。イカス女将紀代子のお酌で悦に入る圭之助、ハワイのそよ風は甘くくすぐったい。