シャコタン・ブギ
劇場公開日:1987年
解説
車と女の子が大好きな二人の軟派少年の青春を描く。『ヤング・マガジン』連載中の桶みちはる原作の同名漫画の映画化で、脚本は「プルシアンブルーの肖像」の西岡琢也、監督は「メイク・アップ」の中原俊、撮影は同作の森勝がそれぞれ担当。
1987年製作/90分/日本
配給:東映
劇場公開日:1987年
ストーリー
18歳のハジメは、父親に買ってもらったソアラをシャコタン(車高を低くした改造車)にし、弟分のコージを乗せて街へ操りだした。出逢ったシャコタンのZと勝負するがあっさりと負けてしまう。くやしがる二人に「そのS30型のZならアキラや」と世話になっている自動屋の跡とり息子ジュンが教えてくれた。この日は、3年前にジュンが親友ヒロシと横波スカイラインで勝負し、事故を起こしたヒロシの命日でもあった。そんなことを知らないハジメたちはカマロに乗ったキザな男、マコトと出会う。助手席にはいい女が乗っていた。マコトはヒロシの弟で、ジュンと勝負して兄の仇をとろうと恋人ケイコを連れて東京から戻ってきたのだった。夜になり、ナンパに励むハジメたちは、男となら誰でもつき合う“サセコ”探しに夢中になるが、ユミとマリコという女子高生と知り合い海へと車を飛ばした。コージはユミといいムードになりキスを交わした。だが、突然現われたケイコに気づき、ユミをつきとばしてしまう。ユミは泣きながらその場を飛び出した。一方、ハジメはボーリング湯でマリコにサセコこと沙世子を紹介してもらう。深夜0時を過ぎ、多くのシャコタンが横波スカイラインへと向かった。ヒロシの命日はジュンが改造車の走行禁止と命令を出していたため、アキラたちが始動しだしたのだ。サセコも向かったと聞いたハジメは、ケイコに夢中のコージと一緒に追いかける。沙世子は実はジュンの昔の彼女でまだ彼を想っていた。ジュンはマコトの挑戦を受け、沙世子をスカGの助手席に乗せスタートラインにたった。カマロとスカGのデッドヒートのなか、何も知らないハジメたちか近道を通り飛び出して来た。そのためカマロはひっくり返ってしまう。幸いマコトの命に別状はなかったが、このことでハジメとコージは喧嘩別れ。翌朝、コージはマコトにより添って東京に帰るケイコを見かける。そして、ハジメと仲直りし、二人はまたナンパしにシャコタンを走らすのだった。