残酷・異常・虐待物語 元禄女系図
劇場公開日:1969年1月9日
解説
「徳川女刑罰史」でメガホンをとった石井輝男と「大奥(秘)物語」の掛札昌裕が脚本を共同執筆した風俗もの。監督は石井輝男、撮影は「横紙破りの前科者」の吉田貞次が担当した。
1969年製作/93分/日本
原題または英題:The Orgies of Edo
配給:東映
劇場公開日:1969年1月9日
ストーリー
○おいとの巻。おいとは父の借金を肩代りに返済してくれた遊び人半次に、唆かされ、吉原の女郎にまで身を持ち崩した。やがておいとは、さる御大尽の寵愛を受けるに至ったが、半次を忘れられず、吉原からぬけ出した。だが追手に捕えられ、無残な拷問を受けなければならなかった。身篭った腹の上へ、漬物石を叩きつけられたおいとは、医師玄達の家に運ばれたが、時すでに遅かった。○おちせの巻。豪商越後屋の娘おちせは、夜ごと下賎な男や片輪者と情事にふけっていた。おちせを慕う手代の長吉は、玄達に治療を頼んだが、結果ははかばかしくなかった。おちせの愛を永久に独占しようと、やがて長吉は心中をはかった。○おみつの巻。藩主の正親は、松明をつけた牛の群に、腰元たちを踏みにじらせ、その景観に快感を味っていた。愛妾お紺の方は、夜のお召が遠のくと、狆をつかって孤閨の淋しさを満足させていた。だがそれは、正親に知れ、裸身に金粉を塗られる窒息責めにあった。やがて、お紺は一世一代の趣向を正親に披露した。妊婦おみつが正親の娘であることを明かすと、その近親相姦をなじり、おみつの腹に短刀をかざした。城が真赤な炎に包まれたのはそんな折だった。そして、生まれたばかりの不幸な赤児を抱いて、城を落ちる玄達の姿があった。