真田幸村の謀略
劇場公開日:1979年9月1日
解説
関ケ原の戦いで敗退した真田幸村が、天下統一の野望を成就しようとする家康の首を狙って、真田十勇士と共に、さまざまな謀略に打って出る姿を描く。脚本は「やくざの墓場 くちなしの花」の笠原和夫「団鬼六 縄と肌」の松本功、「ひと夏の秘密」の田中陽造、「総長の首」の中島貞夫の共同執筆、監督も同作の中島貞夫、撮影は「地獄(1979)」の赤塚滋がそれぞれ担当。
1979年製作/148分/日本
原題または英題:The Shogun Assassins
配給:東映
劇場公開日:1979年9月1日
ストーリー
慶長十五年、天下統一の野望を成就しようとする家康は、名古屋城を造営して、大坂城の豊臣秀頼一党を討つための準備を進めていた。一方、真田昌幸・幸村父子は、紀州・九度山で残り少ない家臣と共に、戦いの決意を固めていたが、家康は間者を潜入させ、昌幸を殺害する。幸村の妻・綾は自刃を遂げた。幸村は穴山小助のみを残し、他の家臣を上田城へ帰し、家康側についた兄・信幸と決別、一匹狼の道を選んだ。亡父の意志を継ぎ、家康の首をとる決心をした幸村は、家康の送った服部半蔵に殺されてしまった戸沢白雲斎の残した人名帖から、諸国を放浪する草の者を集めた。白雲斎の師弟の猿飛佐助、海野六郎、望月六郎、女づれの筧十蔵、由利鎌之助、根津甚八、朝鮮人の切支丹、三好伊三入道、三好清海入道と名を改めた切支丹ジュリアおたあなどだ。真田館で特殊訓練が行なわれている中小助と十蔵の女が恋中になり、追放されてしまう。時同じくして、家康がフランキー砲、試射を見に来るという情報が入り、幸村と十勇士はこの時とばかりに出発するが、この計画を見抜いていた家康は半蔵の忍者部隊を送りだし、幸村は片目を射抜かれ、やっとのことで逃れた。家康はこの機を逃すまいと、幸村達を豊臣が雇った牢人と決めつけ、豊臣氏に叛逆の意図ありと口実をつくり、徳川連合軍四十万を大坂へ向けて進撃させた。一六一四年十月大坂冬の陣の始まりである。軍資金目当の者、ひと旗上げようとする者が大坂に集まった。幸村と十勇士も大坂へ向かった。大坂城本丸では徳川を迎え打つ軍議が開かれ、籠城を主張する豊臣譜代衆と、野戦を主張する幸村達牢人衆が対立するが、淀君の一言で籠城と決定する。幸村は鉄壁の出城、真田丸を作って籠った。そこへひょっこりやって来た小助と女たちを、幸村は、天竺渡りの麻薬を持たせて徳川陣営に送り込んだ。このため、翌日の合戦は真田軍の圧勝に終った。一方、家康は密かに和議の交渉を進め、数日後、フランキー砲の偶発に淀君は大仰天、いっきに和議に話を進めてしまう。和議が済むと家康は大坂城の堀を埋めつくし、裸同然の無防備な城に一変させてしまう。家康の首を取るまでは、戦いの火は消すまいとする幸村。清海入道の説得で秀頼は再戦を決意一六一五年四月大坂夏の陣は起こった。勝利の見込みのない自滅的な戦闘だった。そして、五月八日、炎に包まれて大坂城は落城。豊臣が崩壊し、家康は勝利の美酒に酔う。凱旋の行列中に、「我こそは幸村なり」突込んで来る一騎。次々と飛び込んで来る十勇士の幸村。「我こそは幸村」の魔性の声に右往左往する家康は、死に物狂いで馬に飛び乗り逃げ出した。それを追う幸村只一騎。そして夏の熱光の中へ鮮血噴き上げ、家康の首が宙へ舞った。
スタッフ・キャスト
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真田幸村松方弘樹
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霧隠才蔵寺田農
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猿飛佐助あおい輝彦
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海野六郎ガッツ石松
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望月六郎野口貴史
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筧十蔵森田健作
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穴山小助火野正平
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由利鎌之助岩尾正隆
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根津甚八岡本富士太
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三好伊三入道真田広之
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三好清海入道秋野暢子
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真由昌幸片岡千恵蔵
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真田信幸梅宮辰夫
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真田綾萩尾みどり
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穴山小兵衛北村英三
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池田長門村居京之輔
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戸田采女和田昌也
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さつき橘麻紀
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おふく谷川みゆき
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戸沢白雲斉浜村純
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望月千代女丹阿弥谷津子
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八つ手小泉美由記
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やなぎ木村英
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つばき岡麻美
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小つる田中みき
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重助市川好朗
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千足志茂山高也
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耳肋勝野賢三
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かぶき者タンクロウ
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徳川家康萬屋錦之介
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徳川秀忠小坂和之
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徳川義直進藤盛裕
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金地院崇伝茂山千五郎
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林羅山金子信雄
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天海香川良介
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本多正純小林昭二
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板倉勝重林彰太郎
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阿茶局江波杏子
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西脇民部川浪公次郎
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井上外記壬生新太郎
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服部半蔵曽根晴美
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伊賀の玄鬼笹本清三
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赤蜘蛛春田純一
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疾風福本清三
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霞大矢敬典
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市兵衛木谷邦臣
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名古屋城城士平河正雄
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名古屋城城士奔田陵
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牢人志賀勝
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その妻丸平峰子
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捕方小峰隆司
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指揮の侍池田謙治
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役人司裕介
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役人畑中伶一
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行列の侍山田良樹
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行列の侍藤沢徹夫
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前田藩の武将平沢彰
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前田藩の武者唐沢民賢
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前田藩の武者波多野博
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牢人団阿波地大輔
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牢人団宮城幸生
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牢人団大城泰
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牢人団秋山勝俊
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家康本営の将高並功
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家康本営の将泉好太郎
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家康の使者五十嵐義弘
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豊臣秀頼小倉一郎
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淀君高峰三枝子
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大蔵卿局上月左知子
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宮内卿局桜町弘子
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二位局松村康世
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右京太夫局富永佳代子
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正栄尼星野美恵子
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常高院森愛
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大野治長戸浦六宏
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片桐且元梅津栄
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織田有楽斉野口元夫
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木村重成白井滋郎
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速水甲斐守疋田泰盛
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真野豊後守土橋勇
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後藤又兵衛成田三樹夫
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塙団右衛門遠藤征慈
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長曽我部盛親宮内洋
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毛利勝永丘路千
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明石全登中村錦司
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加藤清正丹波哲郎
受賞歴
第3回 日本アカデミー賞(1980年)
受賞
音楽賞 | 佐藤勝 |
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