ザ・中学教師
劇場公開日:1992年4月25日
解説
生徒との間に一線を引き、徹底した自治とルールによる教育に挑む教師の姿を描く社会派ドラマ。脚本は「Aサインデイズ」の斎藤博が執筆。監督は「マリアの胃袋」の平山秀幸。撮影は柴崎幸三がそれぞれ担当。
1992年製作/106分/日本
配給:アルゴプロジェクト
劇場公開日:1992年4月25日
ストーリー
桜中学2年1組担任・三上は生徒達をいくつかの班に分け、班単位での生徒達の自治を促し、指導を進めている。感情に流されることなく、徹底的に社会のルールを教え込む三上。しかし、生徒達は教師の思惑をよそに次々と問題を起こしていく。職員会議の席で、厳しい処置を提案する三上に真っ向から反発する美術教師の純子。一方、三上の家庭でも長女の祐子が学校でいじめに会い、登校拒否症となっていた。三上は父親ではなく教師として祐子を厳しく追及する。同じころ、三上のクラスの明も登校拒否症になり、明の母の常子に相談を持ちかけられた三上は、常子に家出でもして明を突き放すように勧めた。そしてようやく明が登校してきたかと思えば、今度は生徒の事故死という大事件が。教師達が動揺している中、冷静を保つ三上。さらに追い打ちをかけるかのように今度は、純子が美術の授業中、生徒の健太に殴られてしまう。事情を聞いた英語教師の春山は美術室へと向かうが生徒達の激しい抵抗にあい、逆上した春山は逆に健太にナイフで刺されてしまう。そんな事件が相次ぐ桜中学で、数日後、クラス対抗駅伝大会が行われる。三上は2年1組生徒達を挑発して、彼ら自身で大会を運営させようと考えていた。三上に反発する生徒達は、彼を見返そうと初めて一致団結で行動し、駅伝大会で勝利を獲得するのだった。