御身

劇場公開日:

解説

“婦人公論”連載源氏鶏太原作を「黒の試走車」のコンビ、舟橋和郎と石松愛弘が共同で脚色、「男と女の世の中」の島耕二が監督したメロドラマ。撮影もコンビの渡辺公夫。

1962年製作/93分/日本
配給:大映
劇場公開日:1962年10月20日

ストーリー

倉井商事に勤めるBG矢沢章子は、早くに両親を失い、弟利夫と二人でつつましく生活していた。或る日、利夫が勤務先の課長から預った現金五十万円を紛失してしまった。その夜、懊悩する弟が自殺を図った。それを救った章子は自分の体を売ろうと決心した。章子は知り合いのバーのマダム公子を通して長谷川電器の社長、長谷川虎男に紹介された。長谷川は先妻に死なれ一人の子供と生活していた。話を聞いた長谷川は、半年の期限で小切手をくれた。だが、一週間たっても長谷川は、章子に手もふれなかった。そんな頃、会社の同僚で恋人の和気年久から、章子は求婚された。しかし長谷川への義務感が頭から離れず、章子はこの話を断った。プレイボーイの長谷川は、バー「芝」のマダム、料亭「加代」の女将、また彼を愛している財産家の信濃みち子など、女に取りまかれた生活をしていた。章子は、五十万円の代償として買われた自分に、手もふれない長谷川をみて、自分がそれらの女と比較されて魅力がない女なのかと悲観してしまった。そのいらだたしさの故か、章子は今まで感じなかったものを、長谷川に感じるようになった。章子は長谷川に契約の履行を迫った。だが、長谷川は、義務感で交わす肉体など意味がないと、てんで相手にしなかった。長谷川は、章子を結婚の相手として真面目に考えるようになっていたのだった。翌日、長谷川は章子に結婚を申し込んだ。章子は迷った。そんな処に、和気が殺気をおびて入って来た。紳士面をして、章子を五十万円で買った長谷川が憎くてしょうがなかったからだ。和気は若さにまかせて暴力を振った。長谷川は彼のなすままに殴られていた。必死にとめる章子は、はっきりと長谷川への愛を意識した。章子は、長谷川の申込みに応じる決心をしていた。

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