狂い咲きサンダーロード

劇場公開日:

狂い咲きサンダーロード

解説

鬼才・石井岳龍(石井聰亙)監督が1980年、日本大学藝術学部映画学科在籍時に22歳の若さで卒業制作として発表したインディペンデント映画で、同年に東映セントラルフィルムの配給で劇場公開もされた伝説的作品。幻の街「サンダーロード」を舞台に、暴走族や政治結社に反抗する若者の戦いをバイクやロック音楽、バイオレンスを満載に描いた。暴走族「魔墓呂死」の特攻隊長・仁は、警察の取り締まりに対して平和的な路線を歩もうとしたリーダーの健に反発し、実力行使で反抗を試みる。やがて抗争の中で右腕と右足を切断され、バイクに乗れない体になってしまった仁だったが、それでもなお抗うことをあきらめず、バトルスーツに身を包んで最後の決戦に挑む。2016年、クラウドファンディングにより、オリジナル16ミリネガフィルムからのリマスターおよびブルーレイ化が実現。「オリジナルネガ・リマスター版」として東京・シネマート新宿ほかで上映される。

1980年製作/98分/日本
劇場公開日:2016年12月10日

その他の公開日:1980年5月24日(日本初公開)

原則として東京で一週間以上の上映が行われた場合に掲載しています。
※映画祭での上映や一部の特集、上映・特別上映、配給会社が主体ではない上映企画等で公開されたものなど掲載されない場合もあります。

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映画レビュー

5.0目に映るもの全てを壊したいお年頃

2024年9月28日
iPhoneアプリから投稿

リバイバル上映にて鑑賞。 大人の正論とガキの我儘がぶつかる中、男としての生き様を貫く姿に痺れる。そこに正しさや損得なんて不要だ。 撮影や美術の粗さが作品の味をより一層引き立てている。 全編通してパワーワードが溢れていた。

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ななな

4.0狂気!

2024年8月12日
PCから投稿

この映画は始まってから終わりまでずっと狂気で溢れています。 何やら独自の雰囲気が画面全体から放たれ、見ているこっち側まで匂ってきそうなほど。 その独自の世界観はあなたを「いったい自分は何を見せられているんだ」という気持ちにさせ、見続けているとその世界に引きづりこまれます。 1980年の学生が撮った荒い映像、荒い音声の映画ですが、そのすべてがこの映画のプラスになっています。恐さや狂気そのものにプラスされているのです。 現代の人がこの映画を模倣しようとしても誰も作らせてはくれないでしょう。

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みる

3.5鬼才・石井聰亙の狂い咲きにしびれろ!なのだ!

2024年4月17日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

『高校大パニック』の石井聰亙脚本監督。 【ストーリー】 架空都市サンダーロード。 暴走族"魔墓呂死"の特攻隊長・仁は、爆走と暴力とSEXとロックの日々を送っていた。 近隣のグループと対立し、日夜火花を散らす中、新道交法施行を機に近辺の族が「愛される暴走族」へと統合しようという流れになる。 リーダーの健も魔墓呂死の加入をきめてカタギにもどろうとするが、仁は全てに反発して魔墓呂死新リーダーとして仲間をつどう。 だがそんな仁たちを、統合暴走組織エルボー連合が襲いかかる。 メンバーの一人、幸夫を拉致され、仁たちは救出に乗りこむが多勢に無勢で幸夫は殺されてしまう。 絶体絶命の彼らを救ったのは、魔墓呂死初代総長・剛(小林稔侍)だった。 自らをスーパー右翼と位置づけ、国防挺身隊を組織する剛に加入を求められる彼らだが、そこはさらなる地獄の入り口だった。 日本のバイオレンス映画のエポック。 若干22歳の石井聰亙(現・石井岳龍)が日藝在学中に制作。 ストーリーもキャラクター造形も演出も何もかもが稚拙、なのに強烈にイカレていてイカしてる。 初めてAKIRAを見た時に、この得体の知れないセンスがいったいどこからやって来たのかわからなくて熱狂するほどのめり込んだものですが、まさかのルーツがこの映画でした。 バイク、ケンカ、ナンパ、アルコール、覚醒剤、スーパー右翼(小林稔侍)、ホモセクシャル(小林稔侍)。 幻の町サンダーロード、暴走族魔墓呂死、エルボー連合、デスマッチ工場、バックブリーカー砦、ジャンキー小学生、マッドボンバー、そして小林稔侍(小林稔侍)。 疾走感のあるパンクロックとともに脳髄を突き刺す刺激的なアイデアの奔流が次々とこちらをぶん殴っては走り去ってゆきます。 ネーミングから何からまんま小学生男子の思いつきで説得力ゼロなんですが、監督自身に観客を説得する気なんか、これっぽっちもないのだから仕方がない。いいや仕方なくなんかない、これがいい。石井聰亙はこれでいいのだ。 小理屈こねる大人を納得させるための説明なんか知るかしゃらくさい。 ただ尖ってるだけの部品をひろい集めて作りあげた98分。 ズタズタになりながらひたすら爆走するために生まれた、バイタリティだけが噴きだすほどパツパツにあふれた野生の叫び声。 それがこの映画、狂い咲きサンダーロードです。 しかしよくこのドンピシャなタイトル思いついたなあ……(感嘆)

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かせさん

5.0暴走族の美学

2023年9月9日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

日本が誇るカルトムービー。石井聰亙監督の最高傑作。暴走族の青年故山田辰夫さんの若き日の破天荒な暴走と小林稔侍さん演じる右翼の男らしいゲイな演技が光りまくります。演出も優れていて飽きさせる所もなくリマスター版だったからなのか古さも全く感じませんでした。いや〜しかし面白かった

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自称こうちゃん