アパートの鍵貸します
劇場公開日 1960年10月8日
解説
ビリー・ワイルダーの代表作ともいえるシチュエーションコメディ。10年温めたアイデアで、時代の流れにあわせてようやく映像化にこぎ着けた。出世と上司へのゴマスリのため、自分のアパートを愛人との密会場所として重役に提供するバクスター。お調子者の彼は出世街道に乗り意気揚々とするが、思いを寄せていたエレベーターガールまでもがアパートを出入りするひとりと知り、愕然とする。ワイルダーはこの作品で念願のアカデミー監督賞を手にした。
1960年製作/125分/G/アメリカ
原題:The Apartment
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2021年12月17日
iPhoneアプリから投稿
などという言い方をするけれど、
この映画に色彩はいらない。
良いものは良いのだ。白黒、だから良い。
自分の見るタイミングによって
みえてくる色が違ってくる気がする。
これさえみとけば
どんな1日も良い日で締め括れるからオススメ。
2021年10月14日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD
ジャック・レモンが出世のため重役に自分の部屋を貸す
出世はしたものの どこかむなしい気持ちを癒してくれたのが
シャーリー・マクレーン
そんな彼女が自分の部屋を使いその上 自分の上司に深く傷つけられたことを知り
彼はとうとう 今までの生活に決別する決断をする
ネタバレ! クリックして本文を読む
監督は「昼下りの情事」や「麗しのサブリナ」のビリー・ワイルダーで、やはり最後の盛り上げ方が実にうまい。
コメディタッチの展開でテンポよく進み、それなりに楽しんで見ていたが、結局はジャック・レモンとシャーリー・マクレーンは一緒になるんだろうなと思っていた。ちょっと平凡すぎるがそれも悪くはないと。
ところがラストに二転三転するところがこの映画を名作にした所以ではないかと思う。
部長が妻と離婚して、彼女と一緒になろうとする(一転)。これで終わっても悪くないと思った。ジャック・レモンのほうは寂しく一人アパートを出て行くラストシーンとか。
部長と彼女のクリスマスパーティーのシーンでの会話で、ジャック・レモンが彼女だけはアパートに泊めたくないと断り、それが原因で会社を辞めた事がわかって、彼女はジャック・レモンのほうに恋心が移る(二転)。この展開は時々あるパターン。
ところが、彼女が彼のアパートに行った時に銃声のような音を聞いて、てっきり彼が自殺したのではないかと彼女は思った(私も)。この悲劇のエンディングもある意味面白いかなとも思った(三転)。チャップリンの「ライムライト」のように、喜劇の体裁をして悲劇を描いたのではないかと。
しかし銃ではなく、シャンパンの栓を抜く音だったことがわかり、二人はトランプの続きをやり、本当のハッピーエンドとなる(結果的に四転)。
一転目、三転目で終わっていたとしても、工夫次第で名作になっていたと思う。
あと、私だけの感想かもしれないが、妻と離婚して彼女と(本気で?)結婚しようとした部長は、結局一人ぼっちになってしまってちょっとかわいそう。この映画のラストのように主人公2人の幸せの影に、寂しい思いをする人がいるという映画が時々あり、私はその人のことが気になってしまうのである。例えば、「麗しのサブリナ」のウィリアム・ホールデン、「君に届け」の桐谷美玲、「あと1センチの恋」のべサニーや、「きみに読む物語」でアリーと再会するまでノアの家に通っていた未亡人等。
2020年11月10日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル
ジャックレモン扮するニューヨークの生命保険会社の会社員バドは、公園に近いアパートに住んでいるが好きな時に帰れない。会社の上司のデートに場所提供していたのだ。会社でもアパートの鍵が課長の間を行き交い噂になっていたので、バドはもう貸さないと宣言したけど部長まで貸せと言って来た。しかもバドのお気に入りのシャーリーマクレーン扮するフランだった。しがないサラリーマンの出世のための手段とはいえ、プライベートまで犠牲にするなんてね。
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