八つ墓村(1951)

劇場公開日:

解説

「わが一高時代の犯罪」に次ぐ岡田茂の製作で、「獄門島(1949)」の横溝正史の原作から、「わが一高時代の犯罪」の高岩肇と「天狗の安」の比佐芳武とが共同で脚本を書き、「天狗の安」の松田定次が監督し、同じく川崎新太郎が撮影に当っている。出演者は、「あばれ神輿」の片岡千恵蔵と「若人の歌」の相馬千恵子に進藤英太郎、信欣三、戸上城太郎、大友柳太朗などの他新人御園裕子、植村進の二人が起用されている。

1951年製作/131分/日本
配給:東映
劇場公開日:1951年11月2日

ストーリー

山陰に八つ墓村という寒村があるが、戦国時代、戦いに敗れた尼子家の御曹子が七名の供をつれこの村の豪士田治見庄左衛門に被護を求めたところ、尼子の一党の持っていた黄金三十枚に眼のくらんだ庄左衛門が八名を謀殺してしまった。それ以来二十年ごとに田治見家には不詳の事件が起き人々はそれを八名のおん霊のたたりと呼んでいた。そして本年は先代要蔵が狂死してから二十年目に当っていた。その八つ墓村へ一人の見馴れない男が姿を現わした。当主の弟で、二十数年村へ帰ったことのない辰彌に偽装した金田一耕助探偵であった。辰彌からの依頼で村へ来た耕助は、極力不詳事件の真相をさぐろうとしていたが、そのうちに田治見の当主久彌は毒殺され、それに関係のあると思われる田治見小竹や高野医師が、秘密の通路で通じる鐘乳洞内で殺されていた。事件の鍵が鐘乳洞内にあるとにらんだ金田一探偵は、久彌の姉春代彼女の婚約者里村愼太郎その妹典子八つ墓村神主笹塚英介などを監視しているうちに、ある日暗黒の洞穴内で殺人鬼と相対持することになり、ついに長年の八つ墓村の謎をといたのであった。

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