きみのためにできること
劇場公開日:1999年6月19日
解説
恋人との関係の一方で、年上の女性に惹かれていく録音技師の青年の心の動きを描き出したドラマ。監督は「洗濯機は俺にまかせろ」の篠原哲雄。村山由佳による同名小説を基に、高橋美幸が脚色。撮影を「indies.B」の上野彰吾が担当している。主演は「MIND GAME」の柏原崇と「絆」の川井郁子。
1999年製作/113分/日本
配給:日活
劇場公開日:1999年6月19日
ストーリー
テレビのドキュメンタリー番組の収録の為、クルーと一緒に宮古島を訪れた録音技師の俊太郎。彼は、そこでレポーターを勤めるヴァイオリニストの鏡耀子と出会う。しかし、せわしなく撮影を勧めるクルーと芸術家肌の耀子とは波長が合わず、彼女はチームの中で次第に浮いた存在になっていくのだった。ところで、俊太郎には学生時代からつきあっている日奈子という彼女がいた。実家の造り酒屋を切り盛りしている日奈子とはあまり一緒にいる時間がとれないが、ふたりは常にEメールで互いの気持ちを確かめあっている。ある日、糸紡ぎの老婆への取材がうまくいかず途方に暮れていたクルーに、耀子の知り合いの木島という男が助け船を出してくれた。その木島は、俊太郎の知り合いでもあった。彼は、俊太郎の高校時代の8ミリ映画をコンテストで佳作に推してくれた審査員だったのだ。木島との再会を喜ぶ一方、俊太郎は木島と耀子がただならぬ関係にあることに気づく。しかし、木島には既に耀子から気持ちが離れていた。そんな耀子に惹かれるものを感じる俊太郎。彼は、日奈子からのメールもチェックし忘れるようになり、とうとう日奈子と喧嘩してしまう。宮古島での仕事を終え東京に戻った俊太郎。ある日、彼は耀子に木島の個展に行くのを誘われる。だが、そこには木島の妻・美佐がいた。木島と美佐の愛情関係を目の当たりにしてショックを受ける耀子。そんな彼女を会場から連れ出した俊太郎は、家まで送ってやると、彼女が眠りにつくまで側にいてやるのだった。それが俊太郎に出来る耀子への優しさだと思ったから。そして翌日、俊太郎は日奈子の家を訪ね、日奈子との仲を修復するのであった。