可愛い悪女(1971)

劇場公開日:

解説

カーセックスやモテルなどの現代風俗とエロティシズムを盛り込んだサスペンスドラマ。脚本・監督は「人間標的」の井上梅次、撮影も同作の小杉正雄がそれぞれ担当。

1971年製作/83分/日本
原題または英題:Lill,My Darling Witch
配給:松竹
劇場公開日:1971年11月13日

ストーリー

「週刊スクープ」のカメラマン丘野マヤは、長谷川社長から横浜に誘われたことから殺人事件に捲き込まれた。バースザンナで長谷川は泥酔した。彼の妻田津子が工藤編集長と、清瀬という連れ込み旅館に入るのを目撃したのだ。長谷川は婿養子、実力者の工藤とは何かと意見があわない。その男と妻が浮気。長谷川が荒れるのも無理がなかった。自分も浮気をしてやる。その相手にプレイガールマヤを選んだのだ。長谷川は強引に寝園というホテルにマヤを連れ込むが、マヤの抵抗にあい彼女に財布を渡しながら、妻の手前浮気の相手になったふりだけでもしてくれと懇願した。彼女は承諾した。長谷川は、浮気中の田津子を第三京品出口近くに呼び出した。別れの演技をする自分の姿を見つめる田津子の視線を感じたマヤは車で立ち去る。残った長谷川は、口論の末工藤と田津子に殺された。目撃はいない。二人は清瀬の裏口から誰にも知られずに出てきたから、そっと元の都屋に帰ればアリバイは完成する。しかし、工藤は考えた。長谷川を車で送ってきた女がいる、その女の口をふさがなければ安心はできないと。工藤は編集部員でマヤのベッド・フレンドである旗たちに、その女の追跡を命じた。マヤは妙な立場に立たされ、うっかりすると自分が犯人にされかねないことに気ずいた。彼女は自分の力で工藤たちのアリバイを崩さなければならない。やがてマヤの動きに感ずいた工藤は彼女を清瀬に連れ込んだ。必死で逃げるマヤは、風呂場の隅の裏口を見つけた。二人のアリバイは崩れた。愕然とする工藤。長谷川を第三京品まで送ってきたのはマヤ自身ではないのか……。工藤は、球場にマヤを取材に行かせ、スザンナと寝園の従業員をその球場に招待し、面通しをさせた。思った通りだ。マヤは、その気配を察し、記者室に篭った。試合が終った無人の球場。工藤が記者室に入ってきた。逃げるマヤ。一方、従業員を車で送ることを命じられた旗は、車中の従業員の話しから、マヤが追跡している女であることに気づき球場にとって返す。旗は工藤に猛然とタックルした。翌日の新聞には、工藤と田津子が逃亡途上、交通事故死したことが報じられていた。その日は、マヤが旗にプロポーズの返事をする日でもあった。

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